高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター              

爽やかな秋晴れが続いております。皆様お元気でいらっしゃいますか。
10月14日の富士でのコンサートは、お陰さまで大盛況の内に終わりました。これはひとえに、実行委員代表の松本さん始め50名の実行委員スタッフの皆々様、そしてご賛同くださいましたお一人お一人の愛の賜物でございます。この日を迎えるためにどれだけ一生懸命に呼びかけをして、作品を伝えようと努めてくださった事か…、東京でも大変な事ですのに、富士で1600人収容の大ホールがほぼ満席でした。
大ホール入り口には、手作りの看板、奥には手作りの横断幕、正面掲示板には、出会いから当日までの4年間の軌跡が克明に記載されており、子供たちの心のこもった感謝のお手紙や、写真、新聞記事、そして「ひとつ」「Cantare」は松本さんのご主人手書きの歌詞が掲示されておりました。

リハーサルの合間にロビーに出て、そのひとつひとつを眺めておりますと、この日を迎える為にどれだけの思いを込めて準備をしてこられたかがひしひしと伝わってくるのです。当日の為に作られたおそろいの黒Tシャツを着たスタッフが、黙々とプログラムや楽譜CD販売の準備をしていらっしゃる姿に頭が下がる思いが致しました。

楽屋には、「ようこそ富士へ〜今日が素晴らしい一日となりますように〜」と書かれた実行委員会一同様からのメッセージカードと可愛らしい小花が活けてあり、手作りのお菓子が各部屋に用意されておりました。日頃から「ひとつ」の合唱指導のたびに、「最も大切にしている歌詞は『あなたの部屋に野の花ひとつ いつもやすらぎを届けてあげたい』のところです。」と申し上げてまいりましたが、まさにその歌詞そのものの愛と思いやりがあちこちに溢れておりました。アンコール最後の「Cantare〜歌よ大地に響け〜」では、地元の中学生や一般の方々を含む4合唱団の大合唱に、客席の後方から起こった手拍子が、波のように前へ前へと押し寄せて行き、最後のマーチングは富士響のスネアードラムも加わって、まさに会場とホール全体がひとつとなって盛り上がる圧巻となりました。
コンサート終了後も、サインを求める中学生の純粋な目の輝きに触れ、富士でのコンサートをさせていただけて本当に良かったとしみじみ思いました。そしてあらためて、10月14日を「ひとつ」と「Cantare〜歌よ大地に響け〜」の楽譜出版記念日にして良かったと、この日に出版が間に合って本当に良かったと思いました。実は、入稿前日に「ひとつ」の表紙デザインを差し替え、なんと富士に出発する1時間前に楽譜が届いたのです。最後の最後まで諦めないで、納得のゆくものを提供したい…ここ2ヶ月間祈るような日々でした。流石に楽譜を手にした時は感無量でした。長い歳月をかけて、手塩に掛けて作り上げた楽譜。楽譜に込められた「愛」が、手にしてくださった方々の心にどうか届きますように…。
さて、次は11月17日広島のコンサート、そして11月29日アグネスホールのコンサートです。愛をいっぱい用意して、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


高橋晴美

 

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