高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター      

 冷たい風に巡る季節の早さを感じる今日この頃ですが、皆様お元気でいらっしゃいますか。10月末に行われた「富士川町ありがとうコンサート」に続き、11月7日には杉並公会堂で昨年に続き「ヒロシマナガサキ平和の祈り五色のコンサート」が行われました。今年は「ひとつ」の他に「Cantare〜歌よ大地に響け〜」の2曲をイベントの最後に合奏団アンフィニとピースネット合唱団と共に演奏させていただきました。そして、アンコールには日本フィルの室内合奏団も加わってくださいましたが、会場のお客様が1番から一緒に歌ってくださり、杉並公会堂の大ホールに「ひとつ」の大合唱が響き渡りました。お客様が大合唱をしてくださっているのを聴いたハルミオンの専属ピアニストの原口可奈さんが、これは!と思い、私のデジカメを動画で撮影してくれていたのです。カメラはステージを写し、ゆっくりと客席を写し、そして調整卓でこの日最も大変な役割を引き受けてくださった音響の黒田さんを写し、そして客席、ステージと移行してゆきました。裏方さんとステージと、そしてお客様が一体となった「ひとつ」は、地球を柔らかく包んでくれたようなそんな気がいたしました。ボランティアで参加してくださいました合唱団、合奏団、スタッフの方々に、心より感謝御礼申し上げます。 それにしても、子供の歌は心洗われます。歌い終わってステージから戻ってゆく時の、あの子供たちの笑顔が今も忘れられません。富士川町ありがとうコンサートの時も、子供の声に感動しましたが、子供の声は、全てをとかしてゆきます。この子達が大人になった時、心の片隅に作品を歌った記憶が残っていてくれたらいいなあ…と思いました。

つい先日、多大なる協力を得て、「夢飛行」の完全伴奏譜付き女声3部の楽譜が出来上がりました。庄内で待っている子供達にやっと送る事ができました。来年2月14日の山形で行われる「高橋晴美 愛と癒しのコンサートin 庄内」で子供たちとハルミングのお姉さんたちが「夢飛行」を一緒に歌うのです。今から本当に楽しみです。京都、三島に続き、富士川町ありがとうコンサートでも、子供達(小学生)が振りを付けて「夢飛行」を歌ってくださいましたが、小学生が歌う「夢飛行」など、この作品を作った時には想像もしないことでした。8年前、啓明学園の小学2年生が歌った「夢飛行」の録音を初めて聴いた時に全身に鳥肌がたった事は今も忘れられません。わくわくするような夢と希望に満ち溢れていました。いくつになっても、そういう子供の心を持って音楽を愛し、音楽と共に歩き続けて行きたいとしみじみ思います。

今年も残り少なくなってまいりました。12月5日のクリスマスコンサート、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


2008.11月吉日 高橋晴美



昨年、森のパレットが「海よりも空よりも」を歌って特別賞を頂いたニュースをご紹介させていただきましたが、その時の指揮指導をなさっていらした上田留美子さんからお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

〜アメリカより心からの感謝を込めて〜


「晴美様 お元気で、素晴らしい音楽の世界でご活躍の事と存じます。私が、アメリカにまいりまして、ちょうど1年が過ぎました。この間、幸いにも、コーラスに、また関わる事ができ、今年の5月には、ここアメリカ西海岸の地において、晴美様の歌を歌わせていただく事ができました。更に、来年5月に、別のグループでも、歌わせていただくことになりました。晴美様に、そして、晴美様の音楽に、心から感謝し喜びに溢れている事を、ご報告させていただきたいと思います。



去年こちらに参りまして、すぐに、日本人の「さつき会コーラス」というグループを指導させていただくことになりました。少人数ではありますが、様々な経験をお持ちの素晴らしい方達ばかりのグループで、このグループなら、晴美様の歌を心を込めて歌ってくれるだろうと確信し、練習を始めたのが 「母に贈るうた」 でした。大切な歌である事を皆さんに伝えて、丁寧に練習を重ね、いつか、聞いていただく事ができたらと願っておりましたが、

それが、今年の5月に実現いたしました。

 サンフランシスコより、南に1時間ほど離れた所に、サラトガ という町がありますが、そこに、90年前に作られた「箱根ガーデン」という、素晴らしい純日本庭園があります。
裕福なアメリカ人が、日本の箱根のホテルに泊まって日本庭園に感激をし、なんと日本人の職人をアメリカに連れて行き、日本庭園を造ってしまったのだそうです。年に一度、この箱根ガーデンで、保存のサポートをしている日本人グループ主催の「箱根・まつり」がおこなわれています。

そして、今年の5月、その中の催し物の一つとして、「着物ショーコンサート」を企画し、その30分のコンサートの最後に「母に贈るうた」を歌わせていただいたのです。日本の結婚披露宴という設定の中で、最後に、お世話になったお母さんに、花束ではなく、歌をプレゼントするという流れでした。日本語と、英語の両方で、詩を朗読し、その後、たくさんのアメリカ人と少しの日本人の前で、「母に贈るうた」を演奏いたしました。そして・・・アメリカ人の方も、涙を流し感動してくださったのです。 日本語が少しわかる方が、「曲名をここに書いてください。素晴らしかった」と言ってくださったり日本人の方から「久しぶりに亡くなった母の事を思い出し、涙しました」という言葉もいただきました。何と素晴らしい、曲の持つエネルギーなのでしょうか・・・。

歌ったメンバーも、この曲になると、何故か、純粋なエネルギーに満たされるのです。
晴美様、とても素敵です。晴美様の歌が、多くの人たちを癒してくれます。

12月には、とても素敵な場所で、もう一度この曲を、アメリカ人の方達に聴いていただくことになっています。

そして、来年5月には、日本人女声コーラスグループ Harmony'84のコンサートで「ひとつ」を歌わせていただくことになりました。(ここでは、私は歌っています)来年は25周年記念コンサートなので、Harmony'84Japan (日本に帰国した、元Harmony'84に所属した人達 から構成されているグループ)のメンバーも アメリカのコンサートに来る事がきまっています。

 そして、この「ひとつ」をコンサート最後の合同曲として、歌うことになりました。

「ひとつ」の詩と曲、、、改めて、素晴らしさに心が打ち震えます。

国を越え民族を越えて心に伝わる晴美さんの曲 に めぐり合えた幸せを感じています。 このご縁を作ってくれた、友達にも感謝しています。

そして、何より、光輝くエネルギーに満ちた溢れた晴美様に、心からの感謝を申し上げます。

上田留美子


音楽は各国共通の言葉。国境を越え、愛が人々の魂に伝わっていったのではないでしょうか…。上田留美子さんのお心に深く感謝申し上げます。

コーラスハルミオン便り


「ひとつ」の曲の中で、私が最も大切にしている「あなたのために野の花ひとつ、いつも安らぎを届けてあげたい」という詞、シンプルな言葉ですが、日々の生活の中でそんな場面に遭遇した時、思わずうるうるしてしまう事があります。「人って素晴らしいなあ…」と。

つい先日も杉並公会堂で行われた五色のコンサート終了後、楽屋でお弁当の後始末をしている女声団員さんに感動したという男性から報告を受けました。その二人とは、ハルミングの生徒さんでした。他の団員の方がお帰りになった後、散らかっていたごみの整理をしていたそうです。その事を聞いた途端、2月の京都を思い出しました。京都コンサートの時も、ハルミオンの男声団員が楽屋を率先して片付けていたという事を思い出し、なんとも言えない温かい感動が身を浸してゆきました。「愛」を伝えたいという目的を持ったハルミオン団員が、ステージの上だけでなく「愛」を実践してくださっているのです。生徒さんたちの心を垣間見たような気がしました。「誰も気付いてくれなくてもけなげに咲いている野の花のように、さりげない思いやりは周りの人の心をあたためてくれます。素敵な人達が団員でいてくださる事を、あらためて幸せに思ったひと時でした。

コーラスハルミオンは、来年2月14日の庄内コンサートに参加するメンバーが決定し、11月12月は午前中男声のパート練習が行われます。庄内コンサートの翌日は、カルテットもソリストスタッフも全員観光バスツアーに参加できる事になりました。まるで、愛を乗せた「夢飛行」をするような気分です。

♪果てしなく広がる世界に虹色の夢を届けよう、
みんな育ててきた夢を君にも君にも君にも分けて上げよう〜!♪ 
           

*********************************************

●Harumi's World News インデックスへ