〜Peace Piece Concert
in ヒロシマ〜
去る5月3日、広島市の平和記念公園近くにあるアステールプラザ大ホールにて「Peace Piece Concert in ヒロシマ」が盛大に開催されました。約1ヶ月ほど前からチケットの販売が行われたようですが、ほぼ満席状態で、「すごい!」の一言でした。
私にとって広島は、5年前にも同じアステールプラザの中ホールで開催された晴美先生のコンサートで歌わせていただき、記念すべきソロデビューコンサートとなりました。さらに私は広島の原爆記念日に生まれ、何かと因縁のある地でしたがこうしてまた訪れ、晴美先生の愛と希望と祈りの音楽をお届けさせていただける喜びでいっぱいでした。
第1部では全国から寄せられた平和への作文や絵画の入賞作品の授賞式や講演など、第2部は地元広島の児童合唱団やオペラ歌手、大学生の演奏、そして第3部で「高橋晴美 愛と希望の世界」と題して「少年」「海よりも空よりも」「あした」「今日−虹を渡る日」をこのステージのために東京から夜行バスで駆けつけられ有志合唱団・合奏団の方々と共に歌わせていただきました。フィナーレでは、第2部の出演者も加わり出演者全員で“ひとつ”“Cantare”を大合唱しました。晴美先生のご主人である高橋裕先生が指揮を振られ、晴美先生のピアノ、そしてフルオーケストラの演奏にのせて、皆の想いの深さを感じる歌声が広島の地に響き渡り、まるでその地が浄化され、明るい未来と希望の光が広がっていくようでした。
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アンコールでは会場の皆さんと共に“ひとつ”を歌いましたが、これまで何度も晴美先生のコンサートで音響を担当されてきた黒田さんが、「“ひとつ”を最初からこんなにお客さんが歌ったコンサートは始めてだ。」とおっしゃっていました。きっとお客様や出演者、スタッフなど全ての人達の想いがひとつになった瞬間ではないかと思います。
約1ヶ月ほど前にこのコンサート開催が本決まりになり、猛ダッシュで準備が行われてきたそうですが、スタッフは50名はいらしたでしょうか、皆さんの熱い想いが随所に伝わってきました。中には仕事を休職してこのコンサートの準備に携わった方もいらっしゃいました。広島オリンピック開催を通して平和を訴えていきたい、そんなスタッフの想いが出演者を突き動かし、観客に響いていった、とてもパワフルで明るく、温かいコンサートでした。
次の日、平和記念公園内にある平和記念資料館に今回も足を運び、原爆の威力とその悲惨さをもう一度この目に焼き付けてきました。有無を言わさず奪われていったたくさんの命。その惨劇を無駄にせず、絶対に恒久平和を目指していきたいと思いました。
そのためにも人の心を溶かし、愛を芽生えさせてくれる晴美先生の音楽を、より多くの人々にお届けさせていただき、音楽を通して世の中や人様のために貢献していきたいと思うコンサートでした。
携わることができて本当によかったです。ありがとうございました。 遠藤いつ子
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