ご あ い さ つ
 2002年明けましておめでとうございます。皆様おそろいでお健やかに新しい年を迎えられました事を、心よりお慶び申し上げます。 昨年は実に衝撃的な年でございました。ピアノを弾いていられる事自体が、奇跡にさえ感じられる程、一連のテロ事件はショッキングな出来事でした。そのような中で ただなげいてばかりいないで、自分に出来る事からとにかくさせていただこうという思いで迎えた“世界がひとつに”と題したコンサートは、まさに皆の祈りがひとつと なった感動のひと時でした。
 後でビデオを見ながら、あらためてこのひと時が至福の時であった事をしみじみと 感じさせられました。オーケストラの団員をはじめとする出演者の方々全員に対し、又、陰で支えて下さったスタッフの方々に対し、そして、プログラムの歌詞カードを見ながら心合わせ て“ひとつ”を歌って下さったお客様お一人お一人に対し、感謝の思いでただただ頭が下がりました。なんともあたたかい空気がセシオン杉並の会場いっぱいに満ちあふれていて、ビデ オでさえそのぬくもりが伝わってくるのです。賛同して下さいましたお一人お一人に、この場をお借りして、心より厚く感謝御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 今年はいよいよ合唱曲集の出版を実現させたいと、お正月から合唱曲のアレンジに取り組んでおります。おかげ様でコンサート以来、連日合唱の譜面の発送依頼が来ており、又1 月より毎月いろいろな合唱団のコンサートで、作品の演奏が行われる事になっております。はっぱをかけていただいていると申しましょうか、今年にふさわしく、まさに、にんじんをぶらさ げられたお馬さん状態になっております。“待っていて下さる方がいる”という事は、なんと嬉しくありがたい事でしょうか。少しでもお応え出来るように、今年も精一杯の活動をしてまいり たいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

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2002年1月       高橋晴美


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