コーラスハルミオンだより
 年が明けていよいよ2004年1月、5月15日の東京芸術劇場のコンサートが急に身近になって来ました。コーラスハルミオンの今年最初の練習が、1月10日(土)午後1時30分から始まりました。ピーンと張り詰めた空気、指導する大塚先生に向けた真剣な眼差し。合唱団員の意気込みが伝わってきます。
 大塚先生に指導をして頂いて今月で丸1年が経ちました。5月15日のコンサートが決まって半年、大塚先生の厳しい中にも時にはユーモアを交えた熱いレッスンの成果です。団員数もこの半年間で倍増しました。今年の初練習に参加して「コーラスハルミオンは去年までと違う!」と感じました。「3月には全て暗譜をして下さい」という指示に、男声パートのパパの広場の団員から「男性だけで合宿を!」という話も出ています。
 当日のプログラムの最後に歌うオーケストラとの共演には、コーラスST、磯部女声コーラス、佐倉男声合唱団の出演が決まりました。
 なお、5月15日の為の合唱団員の募集は締め切りました。しかし、すでに他で晴美さんの曲を歌っている方、先生方の推薦のあった方はこの限りではありません。

《バス 山田宏治》
不思議な1年だった。娘の中学入学でご縁を頂いた雙葉学園。その父親の集まりでたまたま司会を仰せつかった時に講演演奏を開いて下った晴美先生に出会った事。感動した。7月の雙葉での講演コンサートでコーラスの末席を汚させていただいた事。そして、今年は池袋の芸術劇場の舞台に立てるなんて。何という展開。
毎月の練習に参加しながら遠い昔の中学時代にブラスバンドでサックスを吹いていた時の感覚が蘇る。なかなかできなくてでも上手くなりたくて、休みの日に宮崎の大淀川の川原で日が暮れるまで吹いていた時の事を。
ここへ来ると少しだけ純粋になれる自分を感じる。晴美先生の歌が好きで歌う事が好きで集まって来られる皆さんの温かい空気を感じながら素敵な時間が過せる。これは辞められない。さあ練習に行こう。今日も僕の大好きな歌と練習の後のビールが待っている。
最後に事務連絡です。練習終了後四谷駅前で軽い反省会を行っております。落ちないジョークがお待ちしています。お気軽にご参加下さい。(2次会幹事山田より)


前列左から2人目が山田さん(12月20日のハルミオン忘年パーティから)



《高橋晴美さんはやっぱり矢部晴美さん…アルト 石渡敦子》

 雙葉同窓生25回生は、記念の同窓会をと昨年夏から準備に入っておりました。女性は結婚などで姓が変わり、同窓生にお知らせをお送りするのに名簿のチェックは幹事にとって重要な仕事です。
 私は、現在千葉県佐倉市に在住。平成3年から『佐倉女声ハーモニー合唱団』でコーラスを楽しんでおり、年一度開催される合唱フェスティバルに参加することを活動の軸としています。昨年は11月16日に開催されました。プログラムを開けてみると(作詞・作曲高橋晴美)という文字が目に入りました。「高橋晴美?」同姓同名の方っていらっしゃるんだな…。私が同窓会のことで名簿をチェックしている時に頭に残っていた名前です。
 その後私が合唱団の代表をしているので別のコンサートの葉書が届きました。“佐倉男性(合唱団)”さんと“くるみいず”さんのものでした。「あらら!?」ここでも「高橋晴美の世界」とありました。「高橋晴美さん…。」頭の中に残りました。
 12月7日同窓会当日ピンクの「夢飛行」が配られ、読んでみるとやっぱり、あの高橋晴美さんは同窓生の「ヤベチョ」矢部晴美さんだったのです。小躍りするほど私にはアメイジングなことでした。
 「ハルミオン」に参加してみようかしらんと12月20日いそいそと雙葉同窓会室に向かいました。そこでご指導下さるのは大塚先生。大塚先生は船校で指導なさっていらして息子のお友達も先生のご指導を受けていたことを知るに至っては「ああ何かのご縁」と感じざるを得ませんでした。
 『歌っていて何だか気持ちが良い晴美さんの作品』それが晴美さんの音楽に触れた私の第一印象です。「自然」「純粋」「素直」こんな言葉が浮かびます。ハルミオンで歌わせていただき、素敵な瞬間を味わうことが出来たことに感謝しています。まだ譜読みの段階ですが、皆さんについて行きたいと思います。


《アルト 宇治原三貴》

 晴美先生のお人柄と素晴らしい曲に魅せられてハルミオンの一員となり、私の大阪から東京通いが始まって2年半になります。
 “熱し易く醒め易い”私の性格を熟知している主人は、三月もすれば自分の限界を感じてギブアップするだろうと思っていたらしいですが、毎月喜々として上京する私を見てこれは本物と感じているようです。

晴美さんを囲んで(12月20日のハルミオン忘年パーティから)


 平常は会社の仕事と家事に追われ通しの日々を送っていますが、ハルミオンの日は、丸々一日、自分のためにだけ贅沢に時間を使える時間長者になれる幸せを噛みしめています。
 朝8時に自宅を出て新大阪駅で、いわゆるモーニングをとり新幹線に乗車、富士川の鉄橋を渡る時、車窓から富士山の頂上までくっきりと見えた日は、何かいい事がありそうで子供みたいにわくわくします。東京駅に着いて軽く昼食をすませてからレッスン会場に直行、大塚先生のご指導で3時間、思いっきり声を出して歌い、美しい音のハーモニーに酔って、日ごろのストレスを全て発散させ、軽々とした心で帰路につきます。東京駅で駅弁を買って…。
 長い年月の間には随分多くの人々との出会いがありましたが、私は晴美先生に出会えて心底よかったと感謝しています。先生の曲はいずれも私の心をやさしく、癒してくれます。
 今丁度お稽古している“窓をあけてみたら”の歌詞のように、“会いたくて、晴美先生に会いたくて、すぐに会いたくて…”そんな気持ちで次のレッスン日を心待ちにしている私です。


《アルト 八木かおり》

2000年の4月に、私は県立船橋高校に入学し、当時大塚先生が顧問をされていた合唱部に入部しました。練習は厳しかったけれど、先生の暖かい人柄がとても好きで、部活に行くのが毎日楽しみでした。
 高校2年の夏、大塚先生に、「コンサートの受付を手伝ってくれないか」と頼まれ、どんな歌を演奏するのかよく知らないまま、他の部員数名と手伝いに行きました。それが、大塚先生が歌う「高橋晴美の世界」のコンサートだったのです。手伝いの報酬に(?)リハーサルを見せていただいた時、「なんて優しい歌だろう」と、胸があたたかく、目頭が熱くなりました。「母に贈るうた」を聞いた時に我慢ができなくなり、涙が溢れてきました。生まれて初めて、歌を聞いて泣きました。こんなにも優しい、こんなにもあたたかい歌があったのか。良い意味で大ショックでした。
 その次の年の3月に、船橋高校合唱部の定期演奏会で、晴美先生の歌を9曲歌わせていただきました。一日だけ晴美先生にお越しいただいて、直接ご指導いただきましたが、17歳や16歳の子供では表現しきれなかった部分も多かったと思います。特に「母に贈るうた」は。これで終わらせてしまうのはあまりにももったいない。それに、もっともっと晴美先生の歌を歌いたい。そう思い、大学に入学して、少し落ち着いた、というか、一段落ついた所で、コーラスハルミオンに入団しました。定期演奏会で歌った歌も、もう一度やり直していますし(たった2年ですが、詩の感じ方が以前と変わっていることに驚いています)新しい歌の楽譜も頂いて、現在練習中です。
 まだまだ人生経験が浅く、歌にこめられた想いを表現しきれない私ですが、これからもっと深く、晴美先生の歌を歌っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。


《アルト 前田美代子》

晴美さんのメロディーを耳にした時、魂の感動で涙を流す私は、感受性が強くナイーブな人間だと自分をいとおしく思っていました。しかし、余りにも多くの人から同じ言葉を聞くに至って、晴美さんのメロディーと詩は、全ての人の心を素敵な世界へと誘っている事がわかりました。晴美さんが、小さい時に一時難聴の時があったと知って、過去に楽聖が聴力を失い苦悶の中で、後世に残るものを残していることを考えると、晴美さんも聴力が弱ったその期間に、天の神様から大好きな音楽をエンジェルより授けられていたのだと、確信を持ったことがあります。遠い昔から宗教画には、音楽を奏でる楽器が描かれているのを見ながら感じたことがありました。エンジェルも楽器を持って飛んでいる…と。
 ハルミオンの練習時に晴美さんの立っている姿や、ピアノを弾く姿、その可愛らしさに接していると、晴美さんの音楽は晴美さんの優しさ・優雅さからごく自然に生み出されていることが分かります。仲間もみんな幸せそうに歌っています。私にとって大切なときです。
 これからも許される限り、ハーモニーを楽しんで生きたいと願っています。

 

【コーラスハルミオン合唱練習】
練習場所:雙葉学園同窓会ホール(JR四谷駅徒歩2分)
練習時間:午後1時30分30〜4時30分
練習日程:2月14日(土)・28日(土)、3月13日(土)
28日(日)、4月10日(土)・24日(土)
5月1日(土、藝大)8日(土、けやきホール)
5月13日(木、東京芸術劇場)
会費  :2,000円/月 (楽譜代、会場費、謝礼を含む)
合唱指導:大塚由乙、小野瀬照夫

 



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