1周年記念に寄せて

み な さ ま の ご 感 想

 

坪田さんのご紹介で、5月27日にオリジナル合唱団の練習を主人と二人で見学させて頂きました。初めて訪れた私達を緊張させないで、心楽しくすごさせて頂けるとてもここち良いなごやかな雰囲気でした。
  家に帰ってふと主人の顔を見ると、なぜかとてもきれいな顔に見えるのです。主人にその事を伝えると「不思議なんだな。今まであったこだわりみたいなものが、スコンと抜けた様な気がするんだよ。」と言うのです。今まで体験した事のある気分転換とは違う何かがあると思いました。
  この夜、机に向って仕事をしていた主人は、「ひらめいたよ。」と嬉しそうに言いました。新しい企画を作成する事が仕事の主人には、ひらめきが欠かせません。色々な本を読んだりして、何ヶ月も考えてもひらめかない時もあります。
  6月11日のネットワークの発足1周年記念パーティーに出席させて頂きました。日曜出勤をしていた主人は、この時間だけ抜け出して、参加させて頂きました。帰り道、会場のある幡ケ谷駅の階段を降りながら、主人がしみじみと嬉しそうに言いました。「コンサートを聴いている間に、またひらめいたよ。」と。この2回のひらめき体験で、高橋晴美音楽の底知れないパワーを感じさせて頂きました。

左から、
晴美さん(ピアノ)、野中さん(ベース)、 八木さん(ドラム)



  ネットワーク発足1周年記念パーティーでは、@『本物の音楽』A『人は神様が創られた楽器』という2つの言葉が、何度も私の頭の中で行ったり来たりしておりました。
  会場は高いコンクリートの壁に囲まれ、そこにピアノとベースとドラムがあり、向かい側に100席ぐらいのイスが並べられてありました。照明も普通の色のライトで、 演奏の方の服装も、色彩的には決してカラフルで派手というものではなく、好感のもてるシンプルなイメージのものでした。しかし、それがとても効果的でした。目に見える物に目や心を奪われる事なく、ただひたすら、音楽だけを集中して楽しむ事ができました。それはとてもここち良く「これが本当の音楽だね。」と主人と何度もうなずき合いました。

混声合唱による「星降る夜に」「ひとつ」「Cantare」

  また、歌い手さんの口から出て来る歌声の広がりの美しさを耳にした時、「人って神様がお創りになられた楽器だったんだ、楽器にも成り得るんだ。」とやはり何度も思いました。音楽的にもとても良く、本当に質の高い音楽会だと素人ながら思いました。こんな素晴らしい音楽を3500円で聴かせて頂く事ができ、とてもありがたいと思いました。ありがとうございました。
  その日、待望のCDと合唱歌集2冊を頂いて帰宅しました。CDを聴いた瞬間に、例えば赤ちゃんの頃、母の胎内にいた時は、こんな感じに大きな愛と安らぎに包まれていたのではないのだろうかと思いました。
  どこまでも広がってゆく曲と歌声を聴いていて、自分が今まで生きてきた人生もすべてが良い事だったと、無意識のうちに再認識でき、とても励まされました。
 
“母に贈るうた”のところで、何度もリピートして聴いていた主人が、「この歌を聴いていたら、イジメなんてなくなるだろうな。」とつぶやきました。
  高校や中学の合唱歌集に、先生の曲が載ったと伺いましたが、青少年の心に必要な音楽だからこそ、そういう働きがあったと思います。
  先生の音楽が一人でも多くの人の心に届きます事を、お祈り申し上げ、お礼のお便りとさせて頂きます。

文・高橋恵子


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