"ひとつ" が手話の本に掲載されました。
  高橋晴美さんの歌に出会うきっかけになったのが、"ひとつ"だという方は多いのではないかと思いますが、中には、"ひとつ"を手話教室で初めて聴きましたとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。以前、稲城市の「福祉ショップわくわく」で歌わせていただいた時、「この歌を手話教室で習いました。」というボランティアの方にお会いし、とても嬉しく思いました。

 実は、全国で手話の講座をされている田中清さんという方が、"ひとつ"の手話を教えておられます。そして、その"ひとつ"の手話と楽譜が、田中さんの本に掲載されました。田中さんの暖かなお人柄と想いがあふれる素晴らしい本です。 皆様もぜひ、手話で"ひとつ"を体験なさってはいかがでしょう。 


写真と図で覚える 手話で話そう」田中清著 西東社

著者の田中清さんからのメッセージをいただきましたので、 ご紹介致します。 

 私自身、手話で歌うのはあまり好きではありませんでした。耳の不自由な方にとって、歌は手から流れてくる歌詞の部分でしか理解することができないからです。もちろん耳の不自由な方にもリズム感はあります。でも今まで、手から流れる歌詞や伝わるもので感動を覚える事はありませんでした。音のない方々に、どの様に歌の全ての感動を伝えられるのか?そしてどんな歌なら心から伝えられるのか?私自身の表現のたりなさなのか、そんな歌に出逢っていなかったのか?そう思っていた時に高橋晴美さんのミニ・コンサートで手話通訳をさせて頂きました。
  ピアノの美しい旋律、歌詞のひとつひとつに人の心を離さず語りかけるやさしさと強さがあり、本当に心の奥深くから涌き出る思いで、手を動かしました。ドラマがありました。私がこんなに感動したのなら、耳の不自由な方々も必ず感動して下さると強く感じました。そしてぜひこの歌「ひとつ」を皆様に届けたいと決め、晴美さんにお許しを頂きました。
 手話の歌は健聴者の方が手話を覚えるひとつの手段としては、とても良いと思います。二冊目の本を出すにあたり、出版社の方から歌をも載せたいと言われた時、「ひとつ」をぜひ載せたく思いました。各地で講演の後、手話で歌うと、耳の不自由な方も健聴者の方も、皆様涙して感動してくださいます。そして「CDはどこに売っていますか?」「ぜひ覚えたいのですが…。」と聞かれるのです。絵にしてしまいますと、何か胸に迫るものが消えてしまうのではと心配なのですが、興味を持たれてCDを聴きながら覚えて下さればうれしく思います。 

 


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