ネットワーク2周年・CD完成記念パーティーを終えて

  毎日暑い夏が続いておりますが,皆様お元気でいらっしゃいますか?
6月17日はお忙しい中を、ネットワーク2周年記念親睦会・CD発売記念パーティーに 多数お集まり下さいまして、ありがとうございました。おかげさまで、本当に暖かな 楽しいひと時を共にする事が出来ました。特に今回は胸をときめかせながら当日を迎えました。と申しますのは、会場となりましたシーボニア・メンズ・クラブは、生まれて初めてソロピアノのお仕事をさせていただいた思い出の場所でもあり、ロシアのコンクールで賞をいただきました時に、"高橋晴美の部屋"という企画で、初めてトリオ出演でオリジナル曲のイベントをさせていただいたふる里のような場所なのです。約10年ぶりにシーボニアのピアノを弾くという事は、一口に言葉で言い表せないほどの想いがございました。
  そのシーボニア・メンズ・クラブで、長年の夢でありました"今日―虹を渡る日"のオーケストラ版CD発売のパーティーを行うことができました事は、ひとえに、皆様方おひとりおひとりのあたたかい応援があってこそと、心より深く感謝申し上げます。
  実はこの日、私にとりましても、もう一つ忘れられない思い出となったことがございます。CDの中にも収録されております"父の手"にちなんでCDの発売日を父の日に決めた私は、父の日の朝、以前からあたためていた私だけのセレモニーを行おうと、親睦会に出かける前に、新しいCDを持って父のところへ報告に行ったのです。
  今はもう寝たきりの父、私の事はもうわからなくなり言葉もなくなってしまった父。

 その父に向って私は感謝の思いを伝えたくて、無我夢中でCDをあけ、ジャケットの写真を見せて、説明をしました。すると、遠くの方を見ていた父の目がジャケットを見るなり、一瞬正気なまなざしになって、満面の笑みをうかべて、私に向ってはっきりと大きな声で「ありがとう」と言ってくれたのです。信じられないような出来事でした。感動で胸が張り裂けそうでした。この一瞬のためだけにでも、CDを作ってよかったと思うほど嬉しい出来事でした。「じゃあ、親睦会に行ってくるね。」と言って、部屋を後にした私でしたが、シーボニアに向かう道すがら何度も思い出しては涙が溢れてきて、おさえるのに必死でした。
  この日初めてお披露目をした"父の手"でしたが、目黒まりさんの歌は、愛と感謝に満ちた見事な歌でした。今年8月には、再びグァテマラへ、今度は目黒まりさんと共に演奏旅行に行ってまいります。まだ24歳の若さですので、これから先、山あり谷ありと思います。どうかあたたかく見守っていただきたく、今後ともよろしくお願い申し上げます。ことの他暑い夏ですので、お身体お大切にお過ごし下さいませ。

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高橋晴美

<グァテマラ演奏旅行の予定>
8月 7日:成田出発
8月 8日〜10日: リハーサル
8月11日〜12日:エルサルバドルにて、目黒まり・高橋晴美リサイタル
8月13日:小松一彦指揮オーケストラリハーサル
8月14日:朝テレビ生放送番組出演
      19:30〜ホテルカミノレアルで 目黒まり・高橋晴美リサイタル
8月15日:午前中オーケストラ・リハーサル
       18:00〜グァテマラ・シティー国家宮殿にて
       目黒まり・高橋晴美リサイタル
8月16日:午前中ゲネプロ  
       20:00〜 国立大劇場にて
      
小松一彦指揮によるグァテマラ国立交響楽団との合同コンサート
8月17日〜18日:アンティグア、ティカル遺跡観光
8月19日:帰国の途へ
8月21日:成田着


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