2017年 12月号
 今年も、残り少なくなってまいりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
今年は、八重桜が風に舞う中、愛してやまない母を見送った私にとりまして、人生最大の節目の年となりました。そしてまた、「母に贈るうた」に因んだイベントが重なった年でもありました。

 去る11月26日(日曜日)京都の御所西平安ホテル 白河の間で、『高橋晴美サロンコンサート~愛と感謝の世界~』が開催されました。昨年秋に夫の同期会の幹事さんから『「母に贈るうた」を来年秋の同期会で歌うてもらえないかなあ』とお声をかけていただいたことがきっかけでした。
音響設備も期待出来ないという事から、ノーマイクで歌える歌い手さんをという事で、CD「愛のチャリティーコンサート」や「祝福のうた」でもお馴染みの森美代子さんにお願いして1時間半の「高橋晴美の愛と感謝の世界」コンサートをさせていただきました。

 当日は、同期会の皆様を始め、沖縄、兵庫、大阪、三重、東京からもお客様が駆けつけてくださり、同期会の良き日に、今一度人生を振り返って、両親や恩師に「ありがとう」の想いを共感させていただく愛と感謝に満ち溢れたひと時となりました。

 奇遇にも、御所西平安ホテルは、御所を挟んで、母が通学していた京都府立第一女学校の一筋西の通りにあり「御所のお庭で、お友達と毎日楽しくお昼のお弁当をいただいていたのよ」と、母が懐かしそうに話していた事を思い出しました。京都で生まれ育ち、今はすぐ近くに眠っている母に「母に贈るうた」を万感の想いを込めて演奏させて頂けましたことは、ただただ感謝でした。

 お客様の殆どが、初めて作品を聴かれる方ばかりでしたが、涙を拭いながら真剣にお耳を傾けてくださり、アンコールの「ひとつ」では、向けられたマイクに、皆さんが大きな声で「ひとつ」を歌ってくださり、伴奏を弾きながらその光景を目の奥に焼き付けた感動のひと時となりました。

幹事さんからのメッセージ
♪今日は、一生心に留まるであろう素敵な演奏を聴かせていただき、ありがとうございました。
田口乃子
♪約50年ぶりの中学同窓会の開催記念に晴美さんにコンサートをお願いし、御所蛤御門の向かいのホテル会場は満員!晴美さんのおかげで、昨日は忘れ得ぬ良き日となりました。

 昨日の「母に贈るうた」は、絶品!これが「白眉」をかざると言うのでしょうか。本当に、有り難うございました。晴美さんのピアノと森さんのソプラノにわたしらは、すい寄せられるように‥、至福の時とはこのことでしょう。まるでお亡くなりになられたお母上が、阿佐ヶ谷北からふるさと京都にお帰りになって、会場でこの曲を聴いたはるような‥不思議な思いがしました。  

▲「ひとつ」を歌う 北尾和弘さん
 また京都で、こんなコンサートが聴けたらいいなぁ‥と思います。
これからも、作品作り、期待しております。また次、早くお目にかかりたいものです。
北尾和弘

大阪から参加された澤村和子様からのメッセージ

 思いがけず京都でのコンサートを開催していただき、心待ちにして 昨日は寄せていただきました。
 
 9年ぶりにお逢い出来、素晴らしいピアノと歌に感動と幸せで涙があふれました。 美しい紅葉の日本庭園を眺めながらの至福のひとときをありがとうございました。感謝です。友人の花房さんも大変感動されていました。

 後になりましたけれど、セシオン杉並で 一緒に映していただきましたお母様のお写真 感謝の心でずっと大切にさせていただいております。
澤村和子

そして・・・感動的なご報告が届きました!

高橋 晴美様
 先日、9日、帰白院へお参りさせていただきました。
 
 京都北区でのある会合に主人と出席し帰りに何の準備もなく、タクシーで向かいました。途中わからないまま、運転手さんの親切のお陰で訪れる事が出来ました。
いきなりのお邪魔にも かかわらず、お母様のお墓地へとご案内下され、お参りご挨拶させていただきました。

 そして美しい墓標に 《 ひとつ 》 の文字にとても感銘受け、やはりお母様は美しく素晴らしい、お方と思っています。

 そして、晴美さんの音楽に出合わせていただいた事に改めて感謝致します。特に私は”母に贈るうた”に深い思いを持っています。突然の母と別れの時に 出合った事で どんなにか慰めてもらいました。
母との別れに悲しみにくれていました時、この曲を聴かせていただいて、思わず涙が溢れ、そのうち思いきり泣いていました。

 何度もそうしているうち、悲しみから感謝の心に変わり ホッと心が落ちついたのです。どの曲にもそれぞれ思い入れがあり、楽しませていただいております。これからもどうぞ、ご活躍下さいますよう、お祈りいたします。毎日お忙しく、又、寒さも増して来ます。どうぞお身体ご自愛下さいませ。

澤村和子
京都教育大学付属中学時代の、夫の恩師 藤田久男先生からのお手紙ご紹介

拝啓 高橋晴美先生
 師走も早半ば慌ただしくなり、寒波も厳しくなってまいりました。 先生には益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。
 
 過日、京都教育大学付属京都中学校21期生の半世紀ぶり初の同期会と卒業生高橋裕さんの奥さん晴美様のコンサートのご案内が舞い込んで驚き、喜び勇んで出席すると返事をしましたものの、脊椎症手術の後遺症で電動車椅子暮らしの老爺は、ホテルで半日音楽会も同窓会も出席できるだろうか、卒業生の皆さんに迷惑ではなかろうかと前日まで迷っていました。

 「先生、高橋が喜びますよ。」の一声で思い切って第一部の音楽会に跳び込み、感激の一日になりました。高橋さんに会えて、奥さんに出会って挨拶ができて、愛と感謝の歌が聴けて、新しい音楽の世界に誘われてわが人生晩年における最高の一日でした。

 早速高価な「愛のチャリティーコンサート」のCDを恵贈頂き、ありがとうございました。二度しみじみと拝聴し、心弾ませ癒されて愛の世界にひたることができました。イヤホーンやBOSEのヘッドホーンをつけたり外したりしながら聴き込むのですが、老爺には歌詞を完全に聴き取れないところがあり、目でも詩を追いながら聴けたら、美しいメロディーの世界が一層感銘深くなるだろうと思いました。

 同封の詩は、小生が夙川学院短期大学の児童教育学科に勤めていました時に創作し、機関紙や教育雑誌に投稿したり、教育関係の講座や講演で引用したりしてきたものでございます。奥様、先生の詩に到底及ばない愚作だと自認していながら、おこがましくもこんなことを思いました。

 先生も私も愛のロマンを詩っています。先生の「ひとつ」は「向き合う別のものが溶け合い結ばれて喜んでいる詩」、私の「ひとつ」は「異なるものが差異を超えて溶け合い繋がりたいと祈っている詩」だと思います。私がそんなことを思いますのは、家庭や学校園、職場や地域など、あらゆる社会に存在する厳しい差別を見過ぎてきたからでしょうか。

 音楽的な資質素養が全くない者ですから、創作している時は、曲をつけるとか歌うとか、そういうことは何も考えませんでした。まさか人様に歌ってもらえるなどとは思いもよりませんでした。
 
 先生のコンサートに思い切って跳び込み、先生の詩うたに出会ってから、せめて自分だけでも「あじさいの花」を歌うことができたらどんなにうれしかろうと思うようになりました。
 
 こんな詩でも曲がつけられるのでしょうか、こんな詩でも歌えるようになるのでしょうか。こんなことをお伺いすることが間違っている、決して先生の創作活動や演奏活動の邪魔をしてはならないと思いながら、とうとう思い切ってお伺いしてしまいました。
 
 コンサートや頂戴したCDの感激、恵贈のお礼を申し上げますとともに、楽曲の歌詞を知る方法、愚作「あじさいの花」の作曲の可否についてご連絡ご指導いただきますようお願い申し上げます。

 年の瀬が迫り、寒気益々厳しくなります折ご自愛ください。ご主人にコンサート・同期会の感激・感謝をお伝えください。

敬具
平成29年12月12日 藤田久雄

 心温まるひと時に感謝、そして作品を通していただいたこのご縁にしみじみ感謝いたしました。藤田久男先生とお会い出来ましたことは、私にとりましても本当にありがたく、深い感動でした。

 沖縄からいらして下さった有川玲子さん、いつも兵庫からお手伝いにいらして下さる上林祥美さんはじめ、お忙しい中お越し下さいました皆様に心より深く感謝申し上げます。そして、コンサートを企画してくださいました北尾和弘さんはじめ、幹事の皆様に篤く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

高橋晴美

YMCA混声合唱団第56回定期演奏会ご報告

 京都コンサートの丁度10日前の11月16日、みなとみらいホールで行われた横浜YMCA混声合唱団第56回定期演奏会に於いて、第4部「高橋晴美 愛と希望の世界」のコーナーで望月裕央先生の指揮で「君のいない海」「ひとつ」「母に贈るうた」「八幡小学校校歌~今、思い出を輝きに変えて~」が歌われました。この日、遂に「母に贈るうた」混声合唱譜が頒布開始となりました。思い返せば、この曲の初演は1995年6月、横浜のエクセレントコーストで行われた阪神淡路大震災チャリティーコンサートでした。
 
 司会者の『初めてオリジナルコンサートをする時には母に曲をプレゼントしたいと思っておりました。今日、その夢が叶うことを本当に嬉しく思います』というコメントに続いてピアノのイントロを弾き始めたあの時から早22年…。天国の母に届くようなYMCA混声合唱団の真心のこもった「母に贈るうた」が、再び横浜の地に染み渡ってゆきました。

 2年に亘って、晴美作品に一生懸命に取り組んでくださいました望月先生はじめYMCA混声合唱団の皆様に心より感謝申し上げます。

 来年も色々な合唱団で晴美作品を取り上げてくださいます。新年早々には、新潟で「ひとつ」が教員のコンサートで歌われるとのこと、戦いのニュースの絶えないこの時代に「ひとつ」を選曲していただけます事を、本当に嬉しくありがたく思います。 どうぞ、来年が愛に満ち溢れた幸せな年になりますように… 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2017年12月吉日
高橋晴美

今年もまた 大きな感動をいただいて・・・♪  池田誠晴
 歳の瀬を迎え、今年も間もなく終わろうとしています。
「高橋晴美音楽ネットワーク」で紹介されていますコンサートや活動などに寄せられる多くの方からのメッセージからおわかりになられますように、私たちは今年もどれほど感動を高橋晴美先生からいただいてきたことかと一年を振り返りながら、その思いをあらためて強く感じています。
 皆様もこの一年、「高橋晴美音楽」の素晴らしさに浸って、心を熱くしたり、和らげたりなされ、ご自身の生きるエネルギーに変えられてこられたのではないでしょうか。

 晴美先生はこの1~2年の間に、かけがえのないお母様とのお別れ、信頼と敬意を寄せていらした黒田氏とのお別れ、ご主人のお父様とのお別れという実に大きな衝撃の事態に直面しながらも、その悲痛な状態からしっかりと身を上げて、光を放ち歩いて来られました。まるで先生の作詞・作曲の酒田市立八幡小学校校歌「今、思い出を輝きに変えて」のごとくに。

  お母様も黒田さんも大好きだったという「今、悲しみも喜びに変えて 今、思い出を輝きに変えてこの時を新しく踏み出そう・・・・今、この時を新しく生きてゆこう」というこの歌は、天上から光となって晴美先生に降り注いでいたのではないかと思っていました。

 今秋、昨年5月に東京のけやきホールで行われた「高橋晴美の愛と希望の世界 ありがとうコンサート」のDVD(BD)が完成、私たちはあの素晴らしいコンサートを何度も何度も振り返り鑑賞することができました。DVDを手にしたときに早速鑑賞し、音の素晴らしさと映像のよさに感激し、すぐさま晴美先生に「音がいいですね! 温かく優しくすてきな音ですね。映像も見事です」とお礼の電話を差し上げました。

 このDVD制作の音調整は堀内直治さん。彼のみずみずしい感性とよきものを作ろうとする情熱、責任感、努力の結晶です。先のニュースレター(Harumi’World News)でも紹介されていますように、巨匠故黒田勝也氏のアシスタントを務めていらした堀内さんが「黒田さんのご恩に報いたいという思いを抱かれて、音調整に1年半も費やしお付き合いくださいました。」とありましたが、その献身的な労が実を結んだものと敬意を表さずにはいられません。生業の傍らに音調整やDVD制作作業をなされたとは本当に感謝の念でいっぱいになります。

 このDVDで、先生のかけがえのないお母様が観客席でご来場のお客様と歓談し、ステージを嬉しそうに見上げて拍手なさっていらっしゃるお姿が動画として見られることになったのもいつも録画を担当されていらっしゃる晴美先生の弟様の真心の賜物でしょう。本当に貴重な映像になりましたね。

 前のニュースレターに掲載されました晴美先生の『ああ…これが最後の母の動画だったのか…。長い年月、いつもこうやって私を応援し続けてくれたのか…」と涙がとめどなく溢れました。1年半掛かってディスクを作成しているうちに、結果的に二人の最愛の人に贈る「ありがとうコンサート」となってしまったのです。自ら弾き語りした「約束」は、あの時以上に深い意味を成し、聴く度に私の心に新たな誓いを立てさせます。「あなたが残した数え切れぬ愛の形見 必ず報いて再びあなたに会いたい 必ず報いてあなたに会いたい…」
まさに私たちひとりひとりが抱きたい愛の心です。しみじみと伝わってまいります。

 ネットワークのニュースレターには、毎回篤いメッセージが寄せられ、読むたびに、心動かされるすてきな「人と人の心の溶け合い」を強く感じます。
 その一部をお借りしますと「心に響く感動のコンサートでした。高橋さんの音楽に流れる深い“愛”“感謝”“命への慈しみと思い”が美しいメロディーと言葉となりあふれ出て会場のみなさんの胸に迫りました。」と感動したメッセージが拝見できます。

 また、「ひとつ」にも次のようなメッセージがニュースレター秋号に掲載されています。  
「ひとつ」を聴いていると人間の最も崇高で美しい性質を思い出せます。そして自分の心もどんどん浄化されていく気がするのです。制作中、落ち込んだりイライラしたり、心の穏やかでない時はこの「ひとつ」を聴いて原点を思い出したのでした。私にとってとても大切な曲です。本当にすばらしい曲を書いて下さってありがとうございます。(一部借用)

 私が住まいする酒田市の多くの中学校では、大きな学校行事で「ひとつ」を全校生徒が歌っています。
「あなたの部屋に野の花ひとつ いつも安らぎをとどけてあげたい」「人と人がとけてひとつ 今日もしあわせ感じ合いたい」「国と国がとけてひとつ その日を信じて今日も生きる」と、次代を担う中学生や高校生が歌声で心を共鳴させ合うことが本当に大事なことだと思っています。
 機会あるごとにあちらこちらの音楽の先生に声をかけてきました。沖縄の高校の先生にも「ひとつ」の歌声を沖縄で拡げていきませんか!と。ぜひとも多くの若者に歌い合ってもらい、「ひとつ」の心を膨らませて大人になってほしいと願います。

 又、今年の夏には、中学校の音楽の授業でよく使われているMY SONG(マイ ソング)という歌唱教材本に、Cantare(カンターレ)~ 歌よ 大地に響け ~が中学生版として掲載されたということをうかがい、本当に嬉しくありがたく思っています。
 今、この危機的な時代に、「ひとつ」とともに、中学生が歌声を交わし合って、このCantareを響き合わせ、伝えあって心を動かしあう姿が全国で広がることを楽しみに、その姿を想い願っています。
晴美先生ありがとうございます。

 間もなく迎える新しい年、「思い出を輝きに変えて 今、この時を新しく踏み出そう・・・新しく生きていこう」の晴美先生の歌詞のごとく生きていきたいと思い願っています。

 皆様、どうぞ良き年をお迎えください。

2017.12.20  高橋晴美の音楽ネットワーク代表
池田 誠晴

高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

◆年会費に関しまして
・PCメールでのニュースご案内をご希望の方:年会費2,000円
・郵送でのニュースご案内をご希望の方:年会費3,000円

上記の年会費を下記へお振り込みください。
・振込先 :ゆうちょ銀行
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :00180-1-446596

※メール会員ご希望の方は、必ずアドレスをご記入ください。
後援会長:池田誠晴
副会長:藤原浩男
事務局:堀江熙、櫻田富恵

高橋晴美のオリジナル曲を歌う直属の混声合唱団「ハルミオン」で一緒に歌ってみませんか?
詳細はこちら♪ 練習日程
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