2018年 立春号

 立春も過ぎ、暦の上では春ですが、今年は本当に厳しい寒さが続いております。 皆様、お元気でいらっしゃいますか。1月23日の大雪の日、静まり帰った夜中に家の前の階段をスコップで雪かきをする音が聞こえてきました。
弟が雪かきをしているのかと、慌てて夫と手伝いに行くと、なんとお向かいのお父様と息子さんが我が家の1F矢部医院の階段の雪かきをしてくださっていたのです!ご自分の家の玄関よりも先に、患者さんが登る階段を雪かきしてくださっていました。

それから弟と夫とも加わって、皆で雪かきが始まりました。雪かきを終えて、しみじみ「素晴らしい方ね…」と語り合いながら、心の中はぽかぽかとした温かさに満ちておりました。
親切、思いやり…、「愛」は全ての氷を溶かしてゆく基だと、あらためて感じた夜でした。

 2月5日に岐阜県高山市で行われたイベントでの合唱も無事終わり、歌ってくださったマリンコーラス88名の方々から読み切れないほどのたくさんの感動のお手紙が寄せられました。何度か千葉まで指導に行かせていただきましたが、練習の回を経るごとにどんどん良くなってゆく様子には、目を見張るものがありました。青少年の「素直」さが、そのまま透明感のある歌声に乗って、心が洗われるような合唱でした。いつか是非、私のコンサートにも出演していただきたいと思います。

 3月25日には、全日本合唱教育研究会の春のセミナーで、小学生のために作曲した「僕はアスリート」と、中学生のために作曲した「蝶が舞い・花が咲く」のレクチャー初演をさせていただきます。歌ってくださるのは、昨年合唱コンクールで金賞に輝いた町田市立鶴川第二小学校、町田市立鶴川第二中学校の生徒さんたちです。このような体験は初めてですので、とても楽しみです。
これからの時代を担ってゆく子供たちの心に、大切な何かをメッセージとして伝えて差し上げられたら、本当に嬉しいです。今年も、皆様に新曲に愛を乗せてお届けしてまいりたいと思います。 まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお元気にお過ごしくださいませ。

2018年2月吉日
高橋晴美

マリンコーラス ご報告  佐々木理保子
 3年前から晴美作品のピアノと歌を学びながら、同時にコーラスハルミオン、女声コーラスハルミングのメンバーにも加わり、現在千葉のマリンコーラスの指導とピアノ伴奏を担当されている佐々木理保子さんからの感想文をご紹介させていただきます。
▲マリンコーラス前日リハーサル練習風景

♪ この度2月5日に、岐阜県高山で行われたイベントにて私が所属しているマリンコーラスが、長年の夢であった高橋晴美先生の曲を3曲、演奏させていただく貴重な機会を頂きました。 マリンコーラスは千葉県内で活動する女声合唱団で、今年で22年目を迎えます。私も発足時からメンバーの一員として活動し、現在は指導と伴奏に携わりながら成長を見守り続けております。 対象が10歳から35歳までの女性で組んでいるため、清らかな澄んだ歌声が特長のチームではありますが、逆に「声だけのチーム」という痛いご指摘もありました。

今回、待ち望んでいた大きな舞台に、敢えて晴美先生の曲を選曲させて頂いたことはマリンコーラスにとって、そして私にとっても大きな挑戦と言えました。 選曲させて頂いた曲目は「Into The Light~光への旅立ち~」「海よりも空よりも」「明日~Sure Tomorrow~」。晴美先生ご自身が遭遇された人生の大きな波と節目を越えられたその先に生み出された、最も大切な楽曲とされる先生の代表曲です。 これを本当の意味で歌わせて頂くには程遠い…と言えるほど力不足であることは否めない状態でしたが、何より惜しみない愛情を注いで下さる晴美先生へのご恩に報いたい!という気持ちと、いまこの時に晴美先生の音楽に溢れる深い愛と祈りの込められた音霊、言霊をたくさんの方へお届けしたい!という強い気持ちが挑戦への後押しをしてくれました。

 とは言ってみても、イベントのために呼びかけをしたため、実際に蓋を開けてみればメンバーの2/3はこれまで全く合唱活動をしておらず、発声の「は」の字もしていない新規メンバーでした。その上、出演依頼を頂いてから準備期間が2ヶ月半しかないという切羽詰まった状況にあるにも拘らず、なかなか足並みが揃わずに年が開けてしまい、そこからは焦燥や不安と闘いながらの怒濤の一ヶ月間でした。

何とか表面的には歌えるようになったものの、そこから先…もっと深く音楽の中身を感じて歌う…という所にはなかなか行きつくことができません。 そのような中、晴美先生ご自身がご多忙にも拘らずお時間を割いて三度に亘って千葉までご指導にいらして下さいました。 作曲者の晴美先生ご自身から直接、それぞれの曲の生まれた背景や曲に込めた想いなどを聞かせて頂き、表現の仕方も濃やかにご指導をいただけました事は、マリンコーラスにとりましては本当に得難く、夢のような幸せな時間でした。

晴美先生に接しさせて頂くごとに、歌うこと自体経験が少なかった新しいメンバー達の心も少しずつ開き始め、歌を通して元々のメンバー達とも融和し始めていく過程が目に見えて分かりました。そして歌い手である一人一人が本当に歌詞に溶け込み、その言葉を噛み締めて全身全霊で歌う…聴いて下さる方々の心に届けられる演奏を…という次元に向かって皆で一歩ずつ進ませて頂くことができました。

 これまでのマリンコーラスはただ整然と無難に、表面的に綺麗にまとめ上げるといった感じの演奏でしたが、今回晴美先生の曲を通して、音楽のもっと深い部分…歌詞の一つ一つを噛み締めて味わい尽くしてその感動を音霊に乗せて届ける、という新しい段階に入ることができました。

何より晴美先生の曲の生きた「音」と「言葉」を通して、真剣に向き合ったメンバー1人1人の想いが揺り動かされ、心が開き、溢れる感動と歓びで皆で一つになって演奏させて頂けたことは何にも代え難い貴重な経験となりました。

聴く方の魂にまで響く晴美先生の音楽ですが、まず演奏者である私たちの心を開いて下さり、愛の心をいっぱい育てて頂けたように感じております。 今後は、更にたくさんの方々に晴美先生の音楽を通して愛と希望をお届けできる演奏を目指し、研鑽と精進を積ませて頂きたいと存じます。誠にありがとうございました。

佐々木理保子
マリンコーラス参加者88名から寄せられたお便りの中から1部をご紹介させていただきます。

♪ 私は10年ほど前より、マリンコーラスに所属しておりますが、初めて「ひとつ」を歌わせていただいたときに、「歌で世界を救える」と思ったことを今でも覚えております。晴美先生の曲は素人の私が言うのは大変申し訳ないのですが、愛で溢れていてとても清らかで幸せな気持ちになれます。身近な人を愛することをみんなが続ければいつかきっと幸せな世界が広がるだろうとそう思えます。今回、3曲も晴美先生の歌を歌わせていただけたこと、また、ご多忙の中何度も直接ご指導いただけたこと、感謝の思いでいっぱいです。晴美先生の1曲1曲への切実な想いや愛を近くで直接きかせていただくことで、「本当の愛とは何か」ということをあらためて実感しました。

本番当日も、晴美先生の祈りとご愛情に包まれながら無事に終えることができ、たくさんの方からお褒めの言葉をいただきました。この経験からあらためて感謝の思いがつのると同時に、大切な人を愛し、愛しぬきたいと思いました。晴美先生の歌を歌わせていただけた時間は、本当に幸せでいっぱいでした。たくさんのご指導、そして至らない私達にまで愛を注いでいただき本当にありがとうございました。

(25歳 S.K)

♪ 私は今年の1月よりマリンコーラスに入団させていただいて晴美先生の歌と出会いました。はじめは淡々と綺麗に歌うことを考えて練習をしておりました。しかし、晴美先生が歌を作られたきっかけや込められた想いを聞かせていただいた時すごく感激し、この歌の想いをもっと色んな人に届けたい、苦しい思いや辛い思いをしている人をこの歌で救ってあげたいという想いが強くなって行きました。晴美先生の歌と出会い晴美先生の想いを知れば知るほど、晴美先生の歌が大好きになりました。今では日常の中で口ずさむことが増え、友人に「それ誰の歌?」と聞かれることもしばしばあります。そんな時は友人にも私の想う歌の好きなところをたくさん伝えています。これからも晴美先生が作られた大好きな歌をつたえていきたいと思います。ありがとうございました。 

(19歳 H.K)

♪ この度はありがとうございました。私は、約2年前からマリーンで歌わせていただくようになり、晴美先生の曲を練習してまいりました。特に思い入れのある曲は「海よりも空よりも」です。
私は介護の仕事をしておりますが、暴力や罵声を浴びせてくるご入居者様がいらっしゃり、とても辛い思いをしておりました。そのような中、佐々木先生より「この曲に出てくる“あなた”に自分にとって苦手な人をも当てはめてみてほしい、苦手な人をも大きな愛で包み込んでほしい。そのような祈りを晴美先生が持っていらっしゃいます」とご指導くださいました。私は1番にその入居者様が思い浮かび、その方のお部屋に野の花をこっそり置くような、優しくて大きなイメージを持ってそして、その方の事を祈りながら「海よりも空よりも」を歌わせていただくようになると、その方の私に対する態度が一変し、優しく「ありがとう」と仰ってくださるようになったのです。この歌を通して、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。本当にありがとうございました。

(24歳 S.T)

♪ 私は学校で合唱部に入っていますが、歌うことが楽しいと思えないこともたくさんありました。 晴美先生の練習に参加させていただき、楽しく歌うことができるようになり、思いをこめて歌うことの大切さを知りました。これからも学校の合唱部とマリンコーラスをがんばりたいと思います。

(11歳 Y.K)

♪ 私は、今回初めてマリンコーラスに参加させていただきました。先輩に声をかけて頂き、初めて練習に参加し、古くからのメンバーが晴美先生の曲を4曲歌って下さった時、不思議と涙が流れていました。とても感動し、私も歌わせていただきたい!と強く思いました。練習に参加していくにつれて言葉ひとつひとつを本当に大切にして気持ちを込めて歌えるようになってゆきました。今まで、コーラスの経験はありましたが、私自身がこんなに感動しながら歌えたことはありませんでした。1曲目の「Into the Light~光への旅立ち~」は辛いことがあった時でも自分自身を強くしてくれる、そして周りの方にも笑顔になって頂ける曲で大好きです。「海よりも空よりも」では「愛」というものに初めて真剣に向き合わせていただけた曲で大好きです。「あした~Sure Tomorrow~」は、私自身 子宮がん検診で引っかかり、精密検査を受けなければならないと分かったある日、練習に参加するまでは暗く不安な気持ちで笑顔になれなかったのですが、この歌をうたったら、なんだか明るく、前向きになることができた曲です。

私は晴美先生の曲に何度も救っていただきました。なので、本番当日は愛と感謝を込めてお届けさせていただきたいと思いました。本番はあっという間でしたが、本当にありがたく、あたたかく、しあわせでした。私はこれから、晴美先生が教えて下さった愛をもって、頑張ってまいります!本当にありがとうございました。

(21歳 M.A)

♪ 今回歌わせていただいた3曲は、これまでも歌い方や表現の仕方など気をつけていたつもりでしたが、晴美先生に直接ご指導頂き、全然なっていなかったんだなと気づきました。今までも自分の中で曲のイメージをしていたのですが、曲を作られた背景を知り、もっと想像しやすくなりました。最初の頃とは歌声も響きも全然違っていました。晴美先生がいらっしゃる練習に参加させて頂くたびに、晴美先生の歌と先生のことが大好きになっていきました。私自身まだまだ未熟で成長途中ですが、先生にご指導頂いたことを忘れず、セレクトパートを引っ張っていけるよう精進努力いたします!本番前に先生から握手を頂いてすごく力が湧いてきました。それで堂々と本番に臨むことができました。ありがとうございます。晴美先生の歌で再びステージに立たせていただく事を夢に、これからも頑張ります!

(18歳 K.N)

 紙面の都合上、ほんの一部の方しかご紹介出来ませんが、参加者全員の方が作品を通して深くメッセージを受け止めて下さっていることを本当に嬉しく思いました。こちらこそ、素晴らしい時間をありがとうございました!

高橋晴美
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

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