(遠藤いつ子 / 西史子)
(中西由美子 / 佐々木理保子)
Pure Voicesコンサートを終えて~5者対談
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「五月の風」は西さんにすごく合ってると思うのね、爽やかな感じで。今度八木ちゃんのドラムが入って歌ったら、また違う感じになって楽しいと思う。歌っていてすっごい幸せだと思うよ、たぶん!
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(八木さんに)その時はよろしくお願いします。
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(ペコリ)
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西さんはポップス系が得意だからね、この2人(中西・西)はポップス系が得意かな?
でも、作品の中にはポップス系、クラシック系、ジャズ系・・・いろんなタイプの曲があるから、願わくば、どの曲も手のひらの上に乗せて転がして遊ぶくらいになってほしいなと思う。その人の色でいいのよ。その人の味付けでいいのよ。楽しんでほしいの。こうじゃなきゃいけないなんて言うんじゃなくて。楽しかったら楽しいの感動が伝わるのよ。要は、感動が伝わればいい。
新しい曲をもらった時は、原曲はどんなだろうかまず聴く、そして楽譜を見る、歌詞をよく見る、朗読をする。その作品の中で何を言わんとしているのか、どの言葉が大事なのか、それを自分自身が感じながら朗読した後、それを歌ってみる。すると、どこのフレーズがいちばん大事なのか自然に解ってくるの。言霊をぞんざいにしないでほしい。よくあるのが、伸びている音が「を」とか「が」とかあまり意味のない言葉の時、気持ちよくビブラートを付けて歌うとそちらが強調されて、本当に大切な単語が伝わってこないケース。声に酔わないで!テクニックに走らないで!って、伴奏しながら心の中で叫ぶことがしばしばあるかなあ・・・。
そういう意味で言えば、日頃からあなたたちにはうるさく言ってきたから、かなり留意して表現できるようになったと思う。濱ちゃんが送ってくれたその他のアンケートの中に印象に残った言葉があったので、「これはどなたが書いたの」って聞いたら濱ちゃんのご主人だったのよ!
- 「今までより歌の深みが違っていてほんとに良かったです」ですね。
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そうそう、皆さんがそれぞれベストを尽くした結果、こういう成果に繋がっていったのだと思う。やっぱりベストを尽くすって事ですね!万難を排して最善を尽くすって。それと、元ハルミングのメンバーからお聞きしたのだけど、「5人がひとつになってた」って。その言葉がすっごく嬉しかった!(^^)!みんなが愛し合ってないと出来ないものね!八木ちゃんが入ってたら6人で愛し合って出来たかもね(笑)でも、よっぽど縁があるのかな。なんで今日、ピンポンって・・今日は打ち上げなのよ。
- あ、そうなの?
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最初にコンサートに向けて曲を決めようとした時に八木ちゃんはベースで参加してくれて。でも7月21日だけ八木ちゃんは伊東ゆかりさんのコンサートが入っていてNG。
- どんぴしゃでね。
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でも、結果的にはそうしなさいって、Pure Voicesのデビューをピアノ1本でやりなさいって事だと思うし、またピアノ1本だから、じゃあいつも出来ないことをやろうってね、私も頭を切り替えた。そして、楽しもうと思った。
でもねえ・・・ピアノソロをするなんて思いもしなかった・・・。プログラム印刷の10日くらい前まで、「Offer to the Sea」なんて全く入ってなかったのよ。それが、何故入ったか・・。
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海に行かれてですよね
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コンサートを決定するよりも半年も前に決まっていたスノーケリングでね・・・。悩んだけれど思い切って行って良かった・・・としみじみ思う・・・。海は全ての悲しみを忘れさせてくれて、全てを包み込んで癒してくれて、そして万物と共に生かされていることの喜びを全身で感じさせてくれたのよ・・・。美しいサンゴ礁の海に、自由に泳ぐ色とりどりのお魚さんたちを見ていたら思わず涙ぐんでしまった・・・。
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帰ってきて無性に弾きたくなったのが「Offer to the Sea」!弾いているとあの感動が蘇って幸福感に包まれるのよ~~!音楽監督の「今度コンサートでやればいいじゃない!」の一言で決心がついた。ほんとに10日くらい前のことよ。
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スゴイですね。とても効果的に「Dawn」に繋がったし、ほんとに海が見えるような感じで素敵でしたよね!先生のピアノの音はオーケストラみたいですよね。
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あ、そう?
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深い音もあり、キラキラした音もあり、1人オーケストラみたいだといつも感じています。
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「Offer to the Sea」は、本当に弾いていて幸せだった・・・。楽しんで弾かせてもらった!あの美しい海のことを思い出しながら、なんか懐かしむような感じで。最前列の右側に、一緒に行ってくれた國分さんがいてね、仲間もみんな来てくれていて、あの海を体験したメンバーが全員いたのよ。よけい幸せだったのよ~!!
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すごく喜ばれてましたね。
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濱ちゃんは、今回のコンサートどうだった?「Offer to the Sea」の後で入りにくくなかった?
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先生の世界観を壊さないように「Dawn」に入るのに、とても緊張致しました。
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いや~でも、はまちゃんの世界がすごく楽しくて、私たちも楽しめました!
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私も楽しんだ~!
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お客様も幸せそうで、楽しんでいらっしゃいましたよね。
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良かったね!詰めてレッスンして。ああでもない、こうでもないっていろいろ試行錯誤を繰り返して。
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ほんとに。自分の中でどうしたらいいのか、「もっと違うんだけどな」と思っていたことを音楽監督にアドバイスいただいて、「あ、そうすればいいんだ」って。
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浜っ子濱ちゃんらしい海が本当に見える生き生きとしたDawnだった。でも今度は違う世界も歌えるように。「ラバース・ベルスーズ」がいい感じで歌えるようになるといいわね。
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もっともっと感謝を深めて、人間的に深めていかないと、歌わせていただけないなと痛感いたしました。歌の練習ももちろん頑張って、はい。
今回、すごいたくさんのお客様が来てくださって、最初からいい雰囲気で歌わせてもらえて。
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ほんといい雰囲気だった・・・。
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すごいいい雰囲気で、1曲1曲に、晴美先生がいつもご指導くださっている「魂を込めてお届けさせていただく」という想いで、自分だけじゃなくて最高の仲間と歌わせていただける喜びがどんどんどんどん込み上げてきて、ラストの「My Eternal Love」の時には、いつまでもどこまでも、会場の皆さんたちや愛する人たちと一緒に永遠に歩き続けたい、って心の底から思って歌わせていただけて、ほんとに幸せだな~って・・。
最後は「ひとつ」で会場全体がひとつになって、世界中に「ひとつを通してみんなが幸せになる波動をお届けできたなって、今まで自分が参加させていただいた中でいちばん一体感を味わうことができた、ありがたいコンサートでした。
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なにしろ、会場の皆さんが温かかったわよね・・・。お客様が温かかったから私もついついね、調子に乗って喋り過ぎちゃったかな~と思って。喋らされちゃうのよね。話すのが苦手な私なのに、いったいどうしたんだろうって。
- そんなことないと思います~。
- 人前で話すのがほんとに苦手なのに、気が付いたら貝殻模様の座布団 までお見せしちゃったりして・・・ほんとに。(><)
- お喜びだったと思います。
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ほんとそれくらい温かい、アットホームな雰囲気のコンサート、親睦会だったと思う・・・。
遠藤さんは何回も回数をこなしてきているけど、今回はどうでした?
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久しぶりに晴美先生の曲をこんなにたくさん歌わせていただけるなっていう喜びがあったんですけど、更に、私がメロディーを歌わせていただく曲がたくさんあったので、いろんな想いになれる事をこっそり楽しませていただきました。
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こっそり楽しんだんだ~(笑)
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メロディーを歌うことにプレッシャーもあったんですけど、でもやっぱり先生のいろんな想いを感じながら、それぞれの曲の世界に入って歌うのがすごい楽しくて。
- うんうん
- そうかぁ~・・何がいちばん楽しかった?
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や~、どれもなんですけど。「風の声」はやっぱり、先生のお母様のことや黒田さんのこと、自分の両親や、他界された方を想いながら、歌を通して感謝の気持ちを伝えられたかな、伝えたいなと思いながら歌いました。ソロの「夢さめて」「Last Song」は集中力と集中力と集中力、みたいな(笑)集中するのも大変な大曲だと思うので、精神力が必要でした。
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「あした」も先生からずっと曲が出来た時のこととかお聞きしていたし、自分もコンサートでずっとお話させていただいていたので、おこがましいのですが想いは沁みついているっていうか。
その風景がやっぱり目に浮かぶし、ああいう曲も自分なりの想いで歌わせていただいたり。いろんな、その、自分が経験してきたことを歌える曲をたくさんやらせてもらったなぁと思って。それぞれの曲に集中しながら楽しく歌わせていただきました。だから、たくさん曲を歌わせていただくのを喜びに変えさせてもらえたかなと。
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楽しんでくれると私も楽しめる。伴奏していて一体感を感じるっていうのは、得も言われぬ喜びだからね…。
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先生のピアノが導いてくださるので、先生の音を感じながら歌わせていただいていたので、それが先生の仰る一体感なのかなと。
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でもそこまでの域に行ってないと伴奏も聴いていないわけだから一緒に楽しむことも出来ない。昔、ハリーべラフォンテのバックコーラスをやっていたという黒人女性の伴奏をした時のあの感覚は忘れられない!弾いていて自分がどんどん引き出される喜び!驚きだった!濱ちゃんは、それをアメリカでやってきたんでしょう?
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アメリカではレッスンを受けていただけですけど、いっぱいBarとか聴きにいって、その場限りのセッションを聴いて、楽しいなあ、出来たらいいなあと思っていました。
- ほんとそうね。
- 自分が楽しむっていうのがいちばん、お客様も喜んでもらえるので。
- そうよね、ほんとそうよね。やっぱり音楽って一期一会のライブ!
ところで、「Last Song」はずっとコンサートでやってなかったじゃない?でも今回は、「あなたに出会えてほんとによかった」ってど~~うしてもやりたくて、遠藤さんにリクエストして。
- すごい良かったです、泣きました。
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リハーサルから泣いてたんじゃない(笑)
嬉しいよね、遠藤さんが挫折を乗り越えて、努力して努力して魂の歌を歌えるようになって、お客様に届けてくれるっていうのは・・・。これは理屈じゃないじゃない。魂でわかって初めて出来ることなんでね。Pure Voicesっていうのはそういうことが出来るグループとして出発したかったのよね。そこの域まで行けるグループとして、やっとスタートラインに立ったというか。そういう意味では今回いいスタートが切れたんじゃないかな…。
それをお客様も心から祝福してくれたというか、本当に祝福されたコンサートだったと思う。そういうあったかいものを感じたわね・・・。ほんとにこれがスタートだから、是非、自分の足りないところをこれからも磨いていってほしいと思います。
そういえば皆さん、課題だった作詞はどうしたかな?詞を書いてって言ったけど。
- で、曲をつけると。それはイイね。
- 自分のオリジナルの詞を書いて、それを歌ったら素直に気持ちがよいと思う。
- 次のコンサートまでに、努力するということで・・・目標を立てないといけませんよね。
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じゃあ、次回のコンサートの時はオリジナル曲をやる。私は4曲書くことになるわけね!それイイね!やっぱり挑戦だと思うのよね、何でも。私だってこの歳で挑戦したのよ、人前で歌った事のない人間がマイクひとつ持って、後ろにオーケストラと合唱団を従えて大舞台で歌うって、どんなに勇気のいることだったか!!
やっぱり挑戦なのよ。逃げることは楽よ。でも「楽じゃなくって苦しい方の道を選んで間違いなかった」って恩師の言葉、ほんとにすごい言葉だと思う。八木ちゃんなんかもどっちかって言うと苦しい方の道を選ぶタイプよね。誰も好んで、ドラムで苦しい思いをしてきてベースでまでも苦しい思いをしたくないでしょ。
八木ちゃんギター!
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でもやっぱり挑戦するからベースも楽しむことが出来るしベースでも仕事が出来るし。世界が広がるよね…。
だって~、ボラカイの海で溺れかかった私が、海への恐怖を取りたくて、この歳でプールに行って、海が怖くなくなって!
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いっぱい先生はいろんなことに挑戦されてますよね。
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挑戦しないと、自分を産んでくれた母に対して、留まっている自分じゃ申し訳ないと思うのよ…、母は期待してくれていたと思うし、今も応援してくれていると思う。黒田さんが亡くなった時「貴女は強いはずだ、弱く産んだ覚えはない。3800グラムで、ママもがんばったけれどあなたも頑張って生まれてきたんだから強いはずだ!」って言われた、あの言葉が母亡き後の私への遺言になった。だから挑戦し続けようと思う。挑戦して、挑戦して、挑戦して、それでも母が今いる世界に行けるのかなと思う。
それぐらい母はすごい人だったなと、果てしなき愛の人だったと思う。命をいただいている限り、やっぱり挑戦し続けなきゃなと思う。だから、是非、挑戦して!どんなタイトルで書きたいと思う?日記は書かないの?日記を書いて!日々のこと、何か感じたこと。日記を書くこと、それ宿題ね!!どんなに忙しくても、今日1日を振り返って。
- 手帳にひと言ずつ、から始めてもいいですよね。その日のところに。
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なにか印象に残ったものを書くとそれが頭に残っていて、曲に繋がったから。日記を書くことは大切。日々の反省にもなるし、気付きにもなる。「あ、そうか、そうだった!申し訳なかった」、とか「もっとああすればよかった」「なんでこんな小さな事で悩んでいたんだろう」とか。だから、日記を書いてね!日記書きながら寝ちゃってもいいから、ね。
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はい
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何か、今後に対してひとこと・・
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今回はこういうプログラムでしたが、まだまだ晴美先生の曲で皆様にお伝えしたい曲がたくさんあるので、またこのような形でできたらなと思います。次回は、オ、オリジナル・・(汗)を目標にし、もっと自分たちを向上させて行きたいと思います。
遠藤、中西(濱)晴美、西、佐々木
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どんなものでもいいのよ、詞を書くことを喜びにして、これからも色々な出会いがあると思うし。みんなそれぞれの人生の中で素材は沢山あると思う。それを懐かしむように、それを楽しむように、感謝して何か書いたらいいんじゃないのかな?
ねっ!ということで、いいね、楽しいことがたくさん!次を目指して頑張りましょうね!
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はい、ありがとうございます!挑戦し続けます!!
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素晴らしい~。
〜完~
また、今回のPure Voicesコンサートの様子がコーラスハルミオンの活動報告としてアップされております。
よろしければご覧くださいませ♪
「風の声 ~空の上の君に誓う~」 櫻田富恵さんの書 毎日展入選ご報告
今年も我らがゴッドマザー、ハルミオンの櫻田富恵お母様が、毎日展に「風の声」を出展し、入選されました。タイムリーな入選を心から嬉しく思いました!櫻田さんは「ひとつ」「ありがとう」「風の声~空の上の君に誓う~」と、今回で晴美作品3作入選されていらっしゃいます。
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。
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会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。
高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。
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