★ 2021年 12月号 ★

▲ 楽屋からの風景(下には豊島園跡)

▲ 晴美&濱ちゃん

▲ titi Cafeリハーサル風景

 今年もいよいよ残り少なくなってまいりましたが、その後皆様お元気でいらっしゃいますか。コロナと共に生きた2年目が終わろうとしておりますが、コロナのお陰で、今まで体験したことのない事に挑戦したり、今まで味わったことのない感動を味わうことが出来たり、私にとりましては、本当に多くの大切な事に気付かされ、感動感謝の連続であった1年でした。そのような今年を締め括るかのように、12月22日、豊島園駅直ぐ傍の『titi Cafe』というお洒落なCafeでのクリスマスイベント「第1回ナチュラリストの集い」で、突然ライブ演奏をさせていただく事になりました。

 11月21日、岡崎功賞の授賞式を終えて、米子空港から羽田に向かおうとしている矢先に濱ちゃんこと中西由美子さん(PureVoicesメンバー)からメールが入って来たのです。「今日お帰りと伺いましたが、何時ごろでしたらお電話してよろしいでしょうか」と。米子空港の機内からメールを返信し、帰宅してから電話でお話を伺ったところ、12月22日に藤田利恵さんのCafeで開催されるイベントで突然歌うことになったという事。僅かひと月後の事でしたので、濱ちゃんは大慌てでした。まず、キーボードがお店に無いため、カラオケを使って行うかなど問題はいくつかありましたが、不思議とその日のうちに、全てがスルスルと決まっていったのでした。

 曲目はアンコールを入れて5曲、その中に濱ちゃんのたっての希望で、新曲『どこかで誰かが~全ての命と共に~』を入れたいとの事でした。この曲の初演の時(11月3日の高山)も、お話をいただいたのは10月4日、1か月を切っての突然のお話でしたが、あの時、金岡淳子さんはぎりぎりまで大変に努力され、渾身の歌を披露してくださいました。(2021年秋号参照)たったひと月で新曲をものにするのは、結構大変な事なのです。早速、濱ちゃんのレッスンでこの曲を取り上げてみたところ、濱ちゃんの凄い目力!やる気満々!あまりにも意欲が漲っていましたので、「わかった、歌おう!」と迷わずプログラムに入れる事に致しました(笑)。

 12月8日、下見に会場に伺うと、この日のために購入された赤いキーボードが用意されていました。ふと、何年か前に見た夢の中の赤いアコーディオンを思い出しました。その夢というのは、岡田光央様から、赤いアコーディオンを手渡される夢なのです。とても不思議な感覚の夢で、今でも鮮明に覚えているのです。目が覚めた時から、ずーと心の奥底にひっかかり続けてきた夢でした。11月20日に出雲で『慈しみ』と自らお書きになられた書の額を手渡された時に、「この感覚以前に味わったことがある!」と思い出したのが、あの夢の中で味わった感覚でした。そして、その直後の赤いキーボード!! そういう事だったのか…。「音楽で人様のために役立つことをしなさい!」と、背中を押されたかのような思いがいたしました。今まで、アコースティックピアノに強いこだわりをもってまいりましたが、今回ばかりは赤いアコーディオン、赤いキーボードです!当日は、溢れる愛と感謝を込めて弾かせていただきました。

 この日のプログラムは1曲目に、濱ちゃんの18番の『Dawn』、2曲目にこのシーズンにしか歌えない『Dreamy Christmas』。この曲はイントロとエンディングに鈴を鳴らしながら。3曲目に濱ちゃんが今回のライブで最も歌いたかった新曲『どこかで誰かが~全ての命と共に~』。自然を愛し、地球を愛する方々の集いにぴったりの内容の詩でしたので、しっかりと心の奥底に受け止めていただけたようでした。そして4曲目にニューバージョンの『ひとつ』(4番が英語)、アンコールは、皆様と共にオリジナルバージョンで『ひとつ』を歌って終了しました。

 あっという間の至福の時間でした。久しぶりのライブ。目の前でお客様が、涙を拭って聴いてくださる姿に、久方ぶりに味わう「愛の交換が出来るライブ」の喜びを噛みしめました。これも、コロナが気付かせてくれた深い感動と感謝でした。

中西由美子さん(濱ちゃん)からのご寄稿ご紹介
晴美先生

 この度は、"ナチュラリストの集い"という自然を愛し地球を愛する方々が集われるパーティーで、晴美先生に伴奏をして頂き歌わせて頂けました事、本当にありがとうございました。

 11月3日に高山で初演された『どこかで誰かが~全ての命と共に~』を、何としても今回のパーティーで歌わせていただきたくて、出雲からお帰りになられたばかりの晴美先生に大変あつかましくも「是非ともこの歌を歌わせていただきたい!」とお電話してしまいました。本番まで1か月しかなく、まだ一度もレッスンを受けていない状況にも拘らず、想いを受け止めていただけました事、心より感謝申し上げます。

 本番を迎えるまでの1か月間に、晴美先生から本当にたくさんの事をご指導頂きました。
今回の演奏で、晴美先生の紡いだ「音霊」と「言霊」に身を委ねつつ渾身の力を注いでお届けさせて頂くという貴重な体験をさせて頂き、何とも言えない喜びを感じました。

 本当に夢の様で、今でも夢か現実か、夢ならずっと醒めないで欲しいと思うくらい幸せなひと時でした。この貴重な体験を胸に、晴美先生の愛と感謝が込められた作品をたくさんの方にお届けさせて頂けますよう、日々努めてまいりたいと思います!

 晴美先生が伴奏して下さりパーティーにもご参加くださった事で、本当にたくさんの方が喜んでくださり、感激されておられました。
素晴らしいパーティーになりました事、あらためて心より感謝申し上げます。

晴美先生、この度は誠にありがとうございました。
本当に至らないことだらけの私ですが、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。 

中西由美子

 初めてサウンドチェックにCafeを訪れた12月8日、この日感動の再会を果たしたオーナーの藤田利恵さんから、素晴らしいお話を聞かせていただきましたので、ご紹介させていただきます。
藤田さんは2017年雙葉学園同窓会ホールで行った新生『Pure Voices』発足記念コンサートにいらして下さり、その場でコーラスハルミオンに入団された方です。

レモンの恩返し  藤田 利恵
 私の主人の田舎は、愛媛県しまなみ海道の大島です。かれこれ、16年ほど前から、主人は、その土地で有機栽培のレモン作りを始めました。

 東京に住んでいる私たちにかわって、義弟が任せられてレモン栽培を生業として続けておりました。しかし、コロナ禍で自由に東京からの行き来ができなくなりかけたころ、その義弟が病に倒れ、レモン畑は誰にも手にかけられることもなく約2年近くも、放置される事になってしまったのです。1日も早くレモンの様子を見に行きたかった主人の願いはなかなか叶う事はなく、やっと今年の秋の始まり9月に、そのレモン畑に足を踏み入れる事ができたのです。

 その時の畑の有様は、私の背の高さを超えるほどに伸びたセイタカアワダチソウに覆われて、一体どこにレモンの木があるのか、分からないほどでした。何箇所かに分けて畑はあるのですが、ある場所では、竹がその道の行く手を阻み、なかなかレモンの木のある場所に辿りつくことができません。そんな中、毎月限られた滞在期間の中、色んな方の援助の申し出のおかげもあり、3ヶ月後には、やっと、レモン畑の全景が現れてきました。しかし、私達の目に入ったレモンの木は、野薔薇のつるにからまれて、中にはレモンの木なのか、別の植物の木なのか分からないほどでした。

 その様な厳しい環境のなかでも、レモンは、けなげにも実をつけて、一生懸命頑張っているようでした。私は、恥ずかしながら生まれて始めて植物に対して深い愛情を感じ、こんなになるまでほっておいてごめんね。よく頑張って耐えてくれたね。ありがとう!と声をかけたくなる衝動に駆られました。大切に丁寧に一本ずつを救っていくのですが、絡み付いたツルも、なかなか簡単には離れてはくれません。

 そんな苦戦をしているさなか、いっしょにレモンの救出に東京から来てくれた穴水かおりさんが、「晴美先生の『ひとつ』を歌うと、つるが、するって、離れてくれるよ!」っと、驚異の大発見をしたのです。

 それから、私達は、『ひとつ』を歌いながら、歓喜感動のなかで、レモンの救出をしていきました。私は、晴美先生が日頃「音霊と言霊で人様を救わせていただく事ができるのよ!」とおっしゃっている意味が、実は本当にはわからないでいました。

 しかし、レモンが、本当に大切な事を教えてくれたのです。自然は至って善。だから、至善と聞いたことがあります。私は、晴美先生の歌、音霊と言霊で、レモンが救われたのだから、人も救われるのだと確信したのでした。悩み多き心には、目に見えないツルがまきついて、その心を苦しめています。

 晴美先生の歌で、音霊言霊で、そのツルが、スルッと抜けて、苦しめられていた心が、救われていくのでしょう。晴美先生の曲を聞いた時の、あの感動、なぜか涙が出てしまう、その瞬間にきっと、纏わりついていた、ツルがスルスルと抜けて救われていくのでしょう。

 実は、私はもう歌うことをやめようと思っていました。しかし、レモンに、歌を続けなさいと背中を押してもらったような気がしています。私の歌で、人が救えるところまでの道のりは、私の実力では、まだまだ程遠いところにありますが、レモンが教えてくれたのでした。

 あなた自身が、救われるのですよ!と。全てのレモンの木の救出を終えて、私と穴水ご夫妻とで、海にむかって『ひとつ』を歌いました。自然に感謝の祈りを込めて。レモンに感謝です。そして、晴美先生の深い深い祈りに、感謝です。ありがとうございます。
藤田 利恵
 当日のプログラムには「レモンの恩返し」のお話が載っていました!

 司会者の方の紹介を受けて、温かな拍手の中会場に入ってゆきますと、何と!レモン畑で『ひとつ』を歌って下さった穴水さんご夫妻がいらしているではありませんか!このシーズンに、六本木のお店「ようざん」をお休みにしていらして下さったとは!!驚きと喜びの中でのスタートでした。

▲ 穴水さんからいただいた手作りレモンケーキ

 ライブ終了後には、宴の席が用意されており、感動してくださったお客様が次々にいらして、熱い想いを語ってくださいました。皆様の満面の笑顔にこちらまで幸せになりました。その中の数人の方は、既にいくつかのCDをお持ちで、いつも聴いていらっしゃるとの事でした。自分の知らないところで、誰かが作品を愛聴してくださって、作品と共に居てくださるとは…何と嬉しい事でしょうか。


 赤いキーボードだけでなく、新しいスピーカーまでも快く準備してくださいました藤田利恵さん、お仕事を半休にして音響を担当してくださいました堀内直治さん、そして、お店をお休みにして駆けつけて下さいました穴水章雄さん、かおりさんご夫妻をはじめ、スタッフの皆様、心傾けて聴いてくださいましたお客様に、あらためて心より篤く感謝申し上げます。

どうぞくれぐれも健康に留意され、愛と感謝に満ち溢れた新年をお迎えくださいませ。

2021年12月吉日
高橋晴美
※「コーラスハルミオン感動の練習再開!」と「PureVoicesご報告」は、次号でご紹介させていただきます。
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

「高橋晴美の音楽ネットワーク」は、2021年で22周年を迎えました。
これもひとえに皆様の温かな ご支援のお陰様と、心より篤く感謝申し上げます。これからも、世代を超えて、多くの方々に愛と 希望をお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆更新に関しまして

毎年2月は後援会の更新月にあたりますので、お手数おかけいたしますが、更新手続きをお願いいたします。
又、新規入会の方も宜しく御願い申し上げます。

◆年会費に関しまして

・PCメールでのニュースご案内をご希望の方:年会費2,000円
・郵送でのニュースご案内をご希望の方:年会費3,000円

上記の年会費を下記へお振り込みください。
窓口からお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :00180-1-446596
ゆうちょ銀行のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :446596
・預金種別 :当座預金
他の金融機関のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :0446596
・預金種別 :当座預金

※メール会員ご希望の方は、必ずメールアドレスをご記入ください。
高橋晴美の音楽ネットワーク 運営委員 (五十音順)
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高橋晴美のオリジナル曲を歌う直属の混声合唱団「ハルミオン」で一緒に歌ってみませんか?
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