2023年 早春号
2月も半ばを過ぎ、三寒四温を繰り返しながらも春がだんだんと近づいてまいりました。
皆様お元気でいらっしゃいますか。2月16日、晴れ渡った青空の下、先日お世話になったエンジニアの梶篤様にお声掛けいただき、山中湖にあるレコーディングスタジオの下見に行ってまいりました。中央道を暫く走ってゆくと、突然目の前に現れた真っ白な富士山!ああこの景色を何年ぶりに見るだろうか…。懐かしさが込み上げてきて、まるでタイムスリップをしたかのようでした。
梶さんもエンジニアの黒田さんのことはご存じで、一口坂スタジオにも何度か行かれたとのこと。道中、河口湖スタジオでのレコーディングの思い出や、誕生日に企画してくださったハルミオン体験レコーディングやバーべキューの思い出、初めて見た天の川の話で盛り上がりました。
実は、黒田さんが亡くなられてからというもの、『祝福のうた』のCDを最後に、「スタジオレコーディング」にはシャッターを下ろしていた私でしたが、今回、梶さんの一言で、もう一度シャッターを開けてみようかな…という気持ちになったのです。その最も大きな理由は、ピアノでした。
『愛のピアノ』をレコーディングした河口湖スタジオのピアノはヤマハのフルコンでしたが、山中湖のピアノは、私が最も好きな、ベーゼンドルファーだったからなのです。「ベーゼンがお好きでしたら是非一度弾きに行ってみませんか?」という梶さんのお声掛けに、二つ返事でお答したのです。ベーゼンドルファーとはいいましても、やはりピンキリ。大事に弾かれてきたピアノと粗末に扱われてきたピアノでは同じベーゼンでも全く別物です。今回は、期待に胸を膨らませながら、出会いの時を待ちました。いつも降りていた河口湖インターを通り越して、富士吉田のインターを降り、山中湖スタジオの恋人「ベーゼン様」にいざなわわれるように、曲がりくねった山道を登ってスタジオに到着!そして、スタジオに入るなり「うわ~!」思わず顔がほころんでしまいました。
一般貸しをしていない個人のお宅なので、入った途端、あたたかなぬくもりに包まれるようでした。
中二階にはコンソールが置いてあるミキサールームがあり、いたるところにいろいろな楽器が置いてあり、オーナーがどれだけ音楽を愛していらっしゃる方かが伝わってまいりました。
ひと通りスタジオの中を案内していただいた後、ピアノの蓋を開けていただき、早速椅子に座って鍵盤を一音鳴らしてみました。良いタッチ!そして、ポロ~ンと和音アルペジオで弾いてみた途端、「うん!」と思わず声をあげていました!やっと会えた~!それから1時間、次から次へと弾きたい曲を片端から弾き続けました。
日が傾き、だんだんと手が冷たくなってきた頃、「次はここでレコーディングさせていただきたい!」と、熱い思いを胸に、中二階に上がってゆくとオーナーの瀬戸さんがいらっしゃり、ご挨拶をさせていただきました。あたたかで純粋な思いをお持ちの方だということが、ほんの少しの会話からも伝わってまいりました。梶さんのお陰で、この日は忘れられない幸せな一日となりました。
早速、夏のレコーディングに向けて準備を開始したいと思います。
澤村和子様から届いた心づくしのお便りご紹介
パラダイスの様なスタジオから戻った翌 日、大阪のネットワーク会員でいらっしゃる 澤村和子様から、素敵なプレゼントが届きました。
澤村さんの作品は以前にもご紹介させ ていただきましたが、お優しいお人柄がにじみ出ているようなほのぼのとした作品で、開けた途端に心が温められました!
高橋晴美様
いつも優しいお心をありがとうございます。先日、『愛のピアノ』を聴きながら、嬉しい思いを込めて、小さい色紙作りをしていました。
お母様を想って‘優しい桜花’を改めて作りました。おひな様も作りました。
小さな作品ですが、今日仕上げることが出来ました。至福の時を持たせて頂きました。ありがとうございます。もう一枚の‘春よ来い’は、施設に届けた大きな色紙ですが、1/4の大きさの色紙に合わせて印刷したものを見ていただきたく、1/4の色紙に貼ってみました。勝手な事ですが、見て頂きたくお送りいたします。
お忙しい中ですが、まだまだ寒さが続くとの事ですので、どうぞお元気でお過ごしくださいますようお祈りいたします。走り書きで失礼しました。
2月14日 澤村和子
澤村さんは、1996年東邦生命ホールでのコンサート打ち上げの席で母と話に花を咲かせて以来、母のことを慕ってくださり、母が亡くなった時には、ご主人様と一緒にわざわざ京都のお墓参りにも行ってくださいました。直ぐに作品を袋から出して、母の写真に向かって、「澤村和子様から真心の作品が届いたのよ!」と言って見てもらいました。母の喜ぶ顔が、目に浮かぶようでした。
澤村様に、あらためまして心より深く感謝、お礼申し上げます。
『愛の親子コンサート』に向けて、後藤敬子さんとの対談
- 2月5日は、リハーサルお疲れさまでした。会場に入った途端に聞こえてきた子供たちの元気な歌声!50人の子供たちが歌う『歌が息をする』は、元気いっぱいのエネルギーに満ち 溢れていて、心躍りました!
- あの日は、発表会を終えた後の、初めての合わせだったので、よく頑張って歌ってくれたと思います。
- そうですよね!あの日は発表会だったんですものね!
- 50人が集まれるのはこの日しかない!と思って、本番に出られない子も10名ほどいたんですけど、全員残って歌ってもらいました。
- 疲れているでしょうに、みんな一生懸命歌ってくれましたよね…。
子供たちが『ひとつ』をアカペラで練習していた時、うわーこれ動画で撮りたい!と思いましたよ!本当にピュアーな歌声で、これこそPureVoicesだ!と心が震えました。
- 昨年、指導する幼稚園のリリア音楽ホールでの発表会が、コロナで本番一週間前にキャンセルになってしまって、ショックを受けました。本当に久しぶりに子供達は歌えるんです。
悠斗(息子さん)も11月国立音大に合格したのですが、2月にコロナが始まってしまったため、1年生の時はリモートで音大の仲間と繋がりながら作品を作りあげました。その時に出来たグループが今回のリハーサルに参加させていただいた『Brand New Day』なんです。
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『Brand New Day』の皆さんも素敵でした。『ひとつ』『Cantare~歌よ大地に響け~』をオーケストラバックに歌う全員合唱も、流石に国立音大と芸大の現役大学生の声だけあって、張りがあって若い!子供たちと一緒に歌う大合唱はピアノを弾きながら熱くなりました。
第2部の彼らのステージも楽しみです!悠斗君の声もベルベットボイスで素敵です。本当にしみじみ...悠斗君、音大に行って良かったですね!後藤さんもお幸せですね。親子のコラボも素敵です。
畠山莉奈、後藤敬子、後藤悠斗
- 晴美先生のお陰です。『音楽朗読劇』のコンサートで晴美先生の作品を初めて聴かせていただいて、もう号泣状態でした。まだコロナではなかったのですが、私は花粉症なのでマスクをしていたんですけど、もうマスクがグショグショ。ヒックヒックとなる声を押し殺すのが大変でした。帰宅して息子に「音楽って素晴らしい、音大に行ってもいいよ」て言ってしまいました。(笑)
私も、直ぐに晴美先生に連絡してレッスンお願いして、ハルミオンに入団させていただきました。
- あの翌年だったら、コロナであのコンサートは出来なかったでしょうから、2019年に出来たことは本当に奇跡だったような気がします。それにしても後藤さんは、非常にフットワークが軽いですね!思い立ったらすぐ行動する。
- 歌のためなら素直なんです。(笑)両親に歌って聴かせたい!と思って、宮崎の田舎の部屋で『父の手』と『母に贈るうた』を両親に聴かせました。
- それは良かったですね…。『父の手』を歌ってお父様に「ありがとう」の想いをそばで伝えることが出来て…。きっと、亡くなられたお父様、天国から聴きにいらしてくださいますね!
後藤さんはお父さん子なんですか?
- そうなんです。実家は一面の茶畑なんですけど、父は茶畑で働いていたので、ごっつい手なんです!そんな父の手を思い出して…。私、「手」って、好きなんです。
- 「手」ね…。ご主人様も小料理屋さんで魚を捌いたり、「手」を使うお仕事ですよね。
後藤さんはご主人のどこに惚れこんだのですか?
- 本当に無口で不愛想な人なんですけど、黙々と仕事に打ち込む姿に惚れこみました。
- なるほど!解ります。男の人が真剣に仕事に打ち込む姿は、惹きつけられますよね。
- 晴美先生が『海よりも空よりも』のレッスンの時に、「あなたが『許せない』って思う人っていますか?」って聞かれて「主人です」て言ったら、「ご主人のことを想って歌いなさい。ご主人様に対しての下座が足りない。下座しなさい。」て言われて、直ぐに実践したんです。そしたら主人から「なんで優しいの?」て言われて…。「だって、晴美先生から、『ご主人に優しくしなさい』って言われて」って言ったら『その先生すげえな』て。それから主人が優しくなったんです。(笑)その時に気が付いたんです、目には見えないけど、攻める波動を出していたんだ…て。
- 後藤さんは、本当に直受直行ですね!素晴らしい!
- 毎回、晴美先生の歌に取り組むたびに、歌を通して自分を変えさせていただいているって思います。だから、次の世代に伝えたいと思って…。
私、子供の時に民謡からスタートしたじゃないですか。小さい時に歌った民謡の歌詞は覚えているんですよね。子どもたちにとって、小さい時に歌って覚えている曲というのが、晴美先生の曲であってほしい、晴美先生の歌を口ずさんでほしい…って。だから、一緒に歌わせていただきたいと思いました。
- 後藤さんは、本当に子供たちを愛していますよね。後藤さんに与えられた役割なんでしょうね。だから、子供たちを相手にしている時の後藤さんは生き生きとしていて全く疲れを感じさせない。
「天命」というのはそういうものですね…。私も、音楽で、誰かのために、何かお役に立つことがある限り、生き生きと喜びに溢れて生きられる気がします。(笑)
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この間の合同練習のあと、父兄の方から連絡があって、「リハーサルが楽しかったようで、子供達(姉弟)は興奮気味に、いろいろ話してくれました。興奮し過ぎて内容がよく分からなかったので、当日のコンサートを楽しみにしています」とか、「リハーサルすっごく楽しかったみたいです。目を輝かせてリハーサルの事を話していました。本当にありがとうございました」とか、会場にいらした父兄からは、「裕先生のご指導、晴美先生のピアノ演奏素晴らしかったです。コンサートが楽しみになりました」等など、連絡いただきました。
- 本番出られなかったはずの子供が、「本番も出たい!」って出ることになった子も何人かいます。
- それは、嬉しいですね…。アンフィニの音バックに歌えるのも、子供たちにとって新鮮な体験だったと思います。Cantareの時、トランペットが鳴った時にはビックリして振り向いていましたものね!
子どもたちの心に、何か残してあげられたら嬉しいなあ~…。
最善を尽くして、臨みたいですね。
- 至らないことだらけでご迷惑ばかりおかけして本当に申し訳ございません。成功させていただけるよう、精進させていただきます!
- 毎回が、命がけ。だからこそ、伝わるものがある。愛に溢れたコンサートになるよう、ベストを尽くしましょうね!
お時間許されましたら、是非お越しくださいませ。
愛の親子コンサート 詳細情報はこちら(PDF)
もうすぐ3月、花のつぼみがほころんで春の訪れを知らせてくれています。
生かされていることを、しみじみありがたいと思う「命」息づく季節の到来ですね!
まだまだ寒い日があると思いますが、どうぞお健やかに、笑顔でお過ごし下さいませ。
2023年2月吉日
高橋晴美
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。
会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。
会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。
高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。
「高橋晴美の音楽ネットワーク」は、1999年6月に設立、2023年2月に24周年を迎えました。これもひとえに皆様の温かなご支援のお陰と、心より篤く感謝、御礼申し上げます。
これからも、溢れる愛と希望を歌に乗せて、一人でも多くの方にお届けしてまいります。
今後とも、変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
◆更新に関しまして
毎年2月は後援会の更新月にあたりますので、お手数おかけいたしますが、更新手続きをお願いいたします。
又、新規入会の方も宜しく御願い申し上げます。
◆年会費に関しまして
・PCメールでのニュースご案内をご希望の方 | :年会費2,000円 |
・郵送でのニュースご案内をご希望の方 | :年会費3,000円 |
上記の年会費を下記へお振り込みください。
窓口からお振込みの場合 |
・振込先 |
:ゆうちょ銀行 |
・口座名 |
:高橋晴美の音楽ネットワーク |
・口座番号 |
:00180-1-446596 |
ゆうちょ銀行のATMからお振込みの場合 |
・振込先 |
:ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店 |
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:当座預金 |
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高橋晴美の音楽ネットワーク 運営委員 (五十音順)
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高橋晴美のオリジナル曲を歌う直属の混声合唱団「ハルミオン」で一緒に歌ってみませんか?
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