コーラスハルミオン便り

 コーラスハルミオン団員で大阪在住の宇治原さんからのお便りです。

 月日のたつのは早いもので、私がコーラスハルミオンのメンバーに加えていただいて、丁度丸1年になります。湘南にすんでいる旧友からコーラスの楽しさを聞くたびに、私もどこかに所属して、歌ってみたいと思い、在阪のコーラス団を探していましたが、ここぞと思うところがなく、徒に年月ばかりが過ぎてしまっておりました。

 そんな折、昨年の5月に当地大阪で晴美先生のライヴがあり、その時に戴いた「夢飛行」で、晴美先生のオリジナル曲のみを歌うコーラスハルミオンの存在を知りました。

私が長年探し求めて来たのはここだと思いましたが、場所は東京、余りにも遠く、一旦は無理だと諦めたものの、晴美先生の曲を歌いたいとの思いが日増しに強くなり、駄目もとで主人の同意を得るべくお願いをしてみました。

以外や以外、「体力に自信があるのなら、東京へ行ってもいいよ。但し、決して無理をしない様に」と快諾してくれました。

私の車の中は「高橋晴美の世界」そのもので、いつも晴美先生の曲を聞きながら運転をしていますが、クラシックの音楽にしか興味を持たない主人が、こんなきれいな曲を作る高橋晴美さんて、どんな人だろうか、一度会ってみたいと常々言っておりましたので、大阪でのライヴの時に同行し、晴美先生と佐古さんにお会いして種々とお話をしておりましたので、安心感があって許可してくれたのだろうと思います。

 私と晴美先生との出会いは、私の女学時代からの親友の長女、まり遥さんがプロデビューして以来、ずっと応援してきておりますが、彼女の数多いレパートリーの中に晴美先生の曲が沢山あり、先生とは大阪でライヴ以前に日比谷シャンテで二度、神戸の朝日ホールで一度お会いしておりました。晴美先生の素晴らしいピアノ、心を癒してくれる数々の名曲に、いつも魂の底から揺さぶられる様な感銘を受けております。

 それにしても、大阪市郊外の自宅からセシオンまで往復で約十時間。この一年間無遅刻無欠席で通いきれましたのは、ハルミオンコーラスのたまらない魅力によるものであり、小野瀬先生のユーモアを交えた熱心なご指導により、皆で作り出す歌声のハーモニーに酔いしれ、1ヶ月間のストレスを統べて解消して、軽々とした心で帰路についています。

 晴美先生の作品は「母に贈るうた」をはじめとして統べて好きですが、とりわけ「父の言葉」の中の一節「子供の頃に父が言った。どんな事でも諦めないで、たゆまぬ努力祈りがあれば、統べての事が必ず叶う」を私の座右の銘としております。

古希を迎えるこの年になって、長年の夢が叶えられた今、主人の理解と協力に感謝しつつ、一年でも二年でも長くハルミオンコーラスのメンバーであり続けたいと願っております。

宇治原三貴

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