高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター      

(最前列は通常は出ていないかぶりつき席)

 2月23日(土)、京都府民ホールアルティーに於いて、高橋晴美愛と癒しのチャリティーコンサートが感動のうちに終わりました。この日は午後から雪。それにもかかわらず、会場は満席。雪の降る真っ白な京都で、愛とまごころの結晶のようなコンサートが無事終わりました。お陰様で、寄付金は京都府社会福祉協議会を通して高齢者福祉施設と児童福祉施設に合わせて50万円させていただくことが出来ました。

 大変な試練を乗り越えての今回のコンサート、準備に苦しんだ分、やり遂げた時の感動はひとしおでした。


 今までにない厳しい状況の中で、コンサートをする意味をじっと見つめる毎日でした。その一方で、困難に立ち向かえば立ち向かうほど、人の素晴らしさをいっぱい見せられました。「人事を尽くして天命を待つ」の日々。その度に「父の言葉」がいつも私に語りかけてくるのです。『どんなことでも諦めないで、たゆまぬ努力と祈りがあれば、全ての事が必ず叶う』と。何故このコンサートをするのか・・・それには深い意味がありました。(会員の皆様にはすでに12月号でもお知らせいたしました。)


 もともとは『京都で晴美さんのコンサートをしたい』と言って来られた、実行委員のお一人の言葉からスタートしたコンサートでした。しかし、一昨年の9月1日、京都日赤院内コンサートに出かけようとした丁度その時に入ってきた『父、危篤』の知らせ。「父の言葉」を演奏する時、「おそらくこれが父の生前最後の演奏になる」という思いが脳裏をかすめました。その時私は父に約束をしました。「父と母が出会ったこの京都で、いつか必ずコンサートをするから…と」。母が生まれ育った地、亡き父と母が出会った地、私が生まれ、夫が生まれ育った地、夫の両親、夫の兄弟もが住んでいる地、お互いの先祖が眠っている大変に因縁深い地である京都で、報恩感謝のコンサートをしたい、愛を届けたい、何かお役に立つことをさせていただけないだろうか・・・と言う思いが、このチャリティーコンサートへと繋がっていったのです。
 母が元気なうちに、京都の両親が元気なうちに、亡き父との約束を果たすためにも是非実現させたいという切実な想いから始まった故郷への感謝のコンサートでした。


 このコンサートのためにいったいどれだけ多くの方々の愛と真心が働いたことでしょうか・・・。いろいろなことがございました。それまで全く知らなかった人が集まり、ひとつの目的に向かって取り組む。多人数の人と人が理解し合って、とけてひとつになると言うことはたやすいものではありません。そうだからこそ、解け合った時の感動が大きいのです。鳴り止まぬ拍手に想定外のアンコールとなった「ひとつ」は、お客様と出演者がひとつになって世界中を駆け巡り、天にも届くような温かさとエネルギーに満ち満ちたものでした。送られてきた写真の中の一人一人の笑顔を眺めながら、「ありがとう」の思いが今も込み上げてきます。

 これ程多難なコンサートはありませんでしたが、これ程、人の愛と真の素晴らしさに胸打たれたコンサートもありませんでした。

 出演者もお客様も誰もが素晴らしい笑顔でした。母も夫の両親も大喜びしてくれましたが、音楽家である92歳の義父の「頑張って長生きして良かった。」という言葉を聞いた時は胸が詰まりました。

 アンコールの「ありがとう」の詩のように『言葉にならない溢れる思いを伝えるすべが見つからない』思いです。日本産業退職者協会の方々を始め、このコンサートが決まった時、予算のない中で快くお手伝いを買って出て下さった音響の黒田さん、軽自動車でF1に出なければならないような状況下の黒田さんを支えるために買って出て下さった本郷さん、リハーサル全てに参加して、回りのメンバーに対して手を貸してくださったドラムの八木さん、気持ちよく笑顔で引き受けて心を込めて歌ってくださった3人娘(遠藤いつ子さん、杉浦真理さん、古野 綾さん)ハルミング、突然曲目を変え編曲も変えたにも拘らず、最後まで徹底的に私の想いに応えて『母に贈るうた』を歌ってくださった指揮者の小野瀬先生とコーラスハルミオン、プロのバンドにお願いできない状況下、全員ボランティアで夜中から運転して参加してくださった合奏団アンフィニ、少しでも難を和らげようとご協賛くださった有志の方々、奈良から賛同してくださった松田先生率いるバンビ合唱団、見事な振り付けで歌ってくださった野瀬先生率いるひまわり児童合唱団、難しいリズムに乗って美しく歌い上げてくださった勝間先生率いる女声合唱団キルシェ・アウトリーチェ、新世代育成基金奨励金(児童の育成奨励金)を贈呈くださり打ち上げ会場を提供してくださった、菊池先生率いる国際ロータリー第2650地区・Rグリー男声合唱団、たった1日のコンサートのために、この1年間日夜奔走してくださった京都の実行委員の皆様お一人お一人のお顔を思い浮かべながら、ただただ、ただただ感謝の思いでいっぱいです・・・。そして、このコンサートのために、遠路飛行機に乗り、列車を乗り継ぎいらしてくださいましたお客様、入りきれないためにゲネプロをお聴きになって帰られたお客様、お一人お一人に心より深く感謝御礼申し上げます。

 本当に、本当にありがとうございました。

 皆様からたくさんの感動感謝のお手紙、メールが届きました。今回はアンケート用紙をお配りしなかったため、コンサートの様子は皆様からいただいたメール、お手紙、FAXの中からご紹介させていただきます。





 2月23日遂に私の夢が実現いたしました。高橋晴美先生のコンサートに長年行きたい行きたいと願っておりましたが、京都で叶いました。先生、京都でのチャリティーコンサート本当におめでとうございます。そして本当にありがとうございました。



 言葉で言い表すことの出来ない感動で胸がいっぱいでした。皆様の心のこもった歌と演奏で本当に幸せな時間を過ごさせて頂き感謝の気持ちで一杯です。

 今までいろんなコンサートに参りましたが、舞台に立たれる方の思いがこれ程客席まで伝わってきたことはありませんでした。先生の愛が皆様に共鳴しているのですね。まさにこれこそ“晴美ワールド”なんだと納得いたしました。杉浦真理さんの喜びに満ちた笑顔、ひまわり合唱団の素敵な振り付け、ハルミオンの素晴らしい歌声、そしてご主人様が本当に楽しそうに指揮をされるお姿が印象深く残っております。先生ご夫妻はベストパートナーでいらっしゃいますね。

 最後の「ひとつ」「カンターレ」は第九を聴いているような感覚になり、これからも先生の曲を周りの方々にお伝えしてゆきたい。そしてそれが私の使命と確信いたしました。

 人生山あり谷ありですが先生の曲でいつも自分を見失うことなく支えて頂けたことは本当にありがたく心より御礼申し上げます。今回、溢れるほどの愛とまごころを頂き、私の命も元気になりました。そして、これからの目標も出来、京都でのコンサートは転機となりました。

 先生との出会いに深く感謝申し上げ、お幸せを心よりお祈りいたします。


(徳島県 I.G)




 翌日は雪、母と私の生まれたお寺に寄り、お墓参りをいたしました。そしてその後、京都に住んでいてもなかなか見ることが出来ないという雪の金閣寺に行ってまいりました。

 雪の舞う金閣寺を拝観出来たコーラスハルミオンの団員から喜びの声がたくさん届きました。
 きっと神様からのご褒美ですね・・・。

 

 

2008年3月吉日 高橋晴美
                             
    

 

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