高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター      

 今年に入った途端から、複数のコンサートの準備に明け暮れてニュースがすっかり遅くなってしまいましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか。お陰様で2月14日のバレンタインデーには、庄内コンサートが感動のうちに終わりました。4年前に、セシオン杉並のアンコールで聴かれた「ひとつ」に感動してくださった長谷部浩さんが、庄内の地に蒔かれた愛の種が見事に大輪の花を咲かせたコンサートでした。思い返せば、一言では言い尽くせぬほどの感動の物語でした。ドラマチックな本番前2ヶ月を後援会長であり、コーラスハルミオンの事務局長の黒田氏と共にご報告させていただきます。



黒田:
いやー本当にお疲れ様でした!今回のあの感動は『星降る夜に』を却下していたらおそらく半減したでしょうね。晴美さんが「2月1日に行って、もう一度録音を取ってくるからそれまで待ってほしい」と言ったのは大正解でしたね!晴美さんは大変に悩まれていましたけれど・・・。

晴美:ええ、ハルミオンの団員に、昨年秋頃から「アンコールの曲は『星降る夜に』か『ありがとう』かどちらに決まりましたか?」と問われ続け、「12月12日に庄内に練習に行ってきますからそれまで待ってください」とお答えしておりました。しかし、12月12日に庄内に行きましたところ、『ひとつ』と『Cantare〜歌よ大地に響け〜』しか聴かせていただけませんでした・・・。いつもなら、この時点で『星降る夜に』を一緒にアンコールで歌う事はやめていたと思います。でも、長谷部さんから、庄内の合唱団の方々の『星降る夜に』に対する熱い思いを伺っていたので、「待とう…」という思いになったのだと思います。合唱団の思いを大事にする長谷部さんの思いに、何とか応えたい・・・と言う気持ちが、私の決断を後に引っ張りました。最後の最後まで、これほど選曲に悩んだコンサートも初めてでしたが、どこかで「必ず出来る!」と強い思いが働いていました。「まだこれからだ、まだベストは尽くしていない」と。そう思えたのも、昨年の夏のハルミオン強化練習での体験があったからだと思います。『星降る夜に』が誕生した時のエピソードを話しましたよね。たった一人のために歌う母の子守唄のこと、寝た子を起こさないように、ここにゆりかごがある話。皆さん目を輝かせて聞いてくださり、その後歌が本当に温かくなりました。

黒田:そうそう、突然、使用前使用後のように歌が変わったのには本当にビックリしました。CD-Rに焼き付けてどれだけ変わったか、皆さんに聴いてもらいました(笑)
でも、長谷部さんも随分と悩んでお電話があったそうですね。

晴美:はい、団員達に歌わせてあげたいという気持ちと、ついつい厳しい口調になっているご自分との狭間でとても悩んでいらっしゃいました。あの時、私も非常に悩んでいたのですが、気が付いたら「諦める事は簡単だけれど、判断するのはベストを尽くしてみてからでもいいのではないですか、やめてしまうことは楽だけれど、困難を乗り越えてやりきったときの感動は大きいと思いますよ、あきらめないでベストを尽くしましょうよ!」と話していました・・・。その途端、長谷部さんのそれまでの重い口調が、ぱっと明るくなったのです。そして、「解りました。頑張ってみます!」と言ってくださったのです。本当に、よくぞ決心してくださり、よくぞ団員の方々がついてきてくださったと思います。あれから、練習は週に3回になり、遠い方は3時間かけて雪道を運転して練習に通われたのです。本当に頭が下がります。

黒田:でも、その練習の成果はすごいものですよ。2月1日の録音は、まるで別の合唱団でしたね!長谷部さんも、団員の方たちも良く頑張ってくれました。晴美さんが、「最後に『ひとつ』をもう一度お客様と一緒に歌って、その時の指揮を長谷部さんに振っていただこうと思っている」と言った時、僕もそれに大賛成!でした。

晴美:2月1日、2回目の指導に行かせていただいたとき、練習最後に『星降る夜に』の録音を行いましたが、あの時の、長谷部さんの指揮を見ながら一生懸命に『星降る夜に』を歌う団員お一人お一人の表情が忘れられなかったのです。本当に優しくて温かい表情でした。皆さんが作品の心を感じてくださり、長谷部さんの想いに一生懸命に応えようとしているのが痛いほどわかりました。だから、どうしても最後の指揮を長谷部さんに振っていただきたかったのです。どんなに、団員の方たちが喜ぶだろうか・・・って思いました。そのかわり、極秘で進めたかったのです。その方がずっと感動が大きいですからね。ゲネプロの時、舞台監督が「話そうか」とマイクを持った時には、「駄目!」とあわててマイクを奪いました(笑)。長谷部さんの立ち位置だけは確認し、小野瀬先生にだけは事前にお伝えしておきました。団員の皆様にも、もう一度「ひとつ」を歌うかもしれません、と一応予告は申し上げましたけれど・・・。

黒田:事前にわかっていたらあそこまでの感動はなかったですよ。あの時は会場が本当に盛り上がりましたね。皆が本当に嬉しそうに、指揮をする長谷部さんを見ていました。長谷部さんの想いが、皆に伝わり、会場がひとつになりましたね。

晴美:4年の歳月、熱い想いを持ち続け、いくつもの苦しみを乗り越えてコンサートを実現してくださった長谷部さんに、このコンサート最後に心の花束をお贈りしたかったのです。だから尚の事、最後の「ひとつ」の指揮を長谷部さんにお願いした時の、あの時の長谷部さんの笑顔と皆さんの満面の笑顔は、本当に本当に嬉しかった・・・。今でも目の裏に焼きついています。長谷部さんと、それを支えるスタッフの方々、そして長谷部さんの想いに応えようとがんばってくださった団員の方々、皆がひとつにとけあった感動のひと時でした。たった一人の人の『愛』が大輪の花を咲かせた2月14日。バレンタインデーに相応しく、誰もが愛と感謝で『ひとつ』を歌いきったアンコールだったと思います。

黒田:それにしても、あの打ち上げはすごかったですね。Cantareを小野瀬先生が弾き始めたら、皆、手をつないで輪になって歌い始めた。あの大合唱の盛り上がり方は本当にすごかった。晴美さんは、結局何も口にしないで、打ち上げの終わりまでサイン攻めにあっていましたね。

晴美:ええ、『夢飛行』を一生懸命歌ってくれた子供達が本当に可愛かった!あの一人一人に「ありがとう!」と言いたくてね。交流のひと時をいただけた事が本当に嬉しかったです。ホテルに戻ると長谷部さんの奥様がたくさんの飲み物とおつまみを用意しておいてくださった。そのお心にジーンと来てしまいました。そして、テーブルの上には「ようこそ 庄内へ!遠いところおいでいただきありがとうございました。庄内の思い出に心ばかりの品です。高橋晴美を歌う会」と書かれたおせんべいが置いてありました。感激でしたね。

黒田:楽屋にもお花の鉢植えが置いてありましたね。

晴美:楽屋も雪柳とマーガレットの植木鉢が置いてあって(記念にお持ち帰りください)と書かれた札が添えてあって、私の大好きなりんごが食べやすいようにひとつひとつ楊枝が刺さっている・・・思わず記念に写真を撮ってしまいました。佐藤道子さんやスタッフの方々のこういうお心遣いに、本当に心が温められました。訪れる度に庄内が益々好きになってゆくのです。

黒田:僕も大好きになりました!晴美さんは今回、酒田の小学校校歌の作詞作曲を依頼されていますが、庄内との絆は更に強くなってゆきますね。

晴美:こういうご縁はいつまでもいつまでも続いていってほしいです。今回、酒田の3つの小学校が統合し、新設されます。そのための新しい校歌の作詞作曲を依頼されましたが、作っている間中庄内の自然を思い浮かべて、とても豊かな温かい気持ちにさせられます。何と幸せな時間を頂いているのだろうと、歌う度に感謝の想いが溢れます。

黒田:作品が出来たら、指導に行くそうですが、あんなに良い所だと僕も一緒について行きたくなってしまう!


晴美:そうですよね。本当に人々は温かくて、自然は美しくて、だんだん第二の故郷のような感覚になってきてしまいました。空港に見送りにいらしてくださった皆さんに近い将来の再会を約束してお別れしましたけれど、又3月に庄内に行ける事を、本当に幸せに思います。


黒田:本当に素晴らしい交流のひとときでしたね。翌日の貸し切りバスでの酒田観光も良かったですね!


晴美:池田智栄さんにも本当にお世話になりました。あの40人の大所帯を池田さんと、國本さんが何度も何度もやり取りしてまとめてくださったのには本当に頭が下がりました。まさに、皆の真心で作り上げたコンサートでしたね。素晴らしい方々と出会えて、宝石のような時を共に出来て、本当に幸せに思います。貸し切りバスツアーは、またやりたいですね!ハルミオンやミュージシャン、ハルミング、スタッフ、皆が愛のファミリーのような気がしました・・・。



当日のプログラムごあいさつ

たった一人の「愛」から始まったコンサート

 本日はお忙しい中を「高橋晴美 愛と癒しの歌in庄内にお越しくださいましてありがとうございます。2月14日のバレンタインデーに、純白の庄内でこのようなコンサートを企画してくださいました事を、心より感謝申し上げます。

2005年4月、東京杉並区の「セシオン杉並」で行われた「杉並ジュニア混声合唱団」の演奏を聴きに行かれた長谷部浩さんが、アンコールで「ひとつ」という曲を耳にした時から、全てがはじまりました。その1ヵ月後、長谷部さんから1通のお手紙が届きました。そこには「『人と人がとける、国と国がとける』このフレーズがあの日以来忘れられません」と記されておりました。その後のお手紙によりますと、長谷部さんの熱い想いは、第一回酒田市中学生合唱祭で酒田市第4中学が「ひとつ」を歌う事に始まり、卒業式では650人の大合唱となり、その時の感動の波紋は大きく広がって行ったそうです。2006年にはNHK全国学校音楽コンクール山形県大会で、酒田市立飛鳥中学校が自由曲に「ひとつ」を歌い、更にその年の11月1日に開催された第二回酒田市中学生合唱祭には、酒田市立飛鳥中学校が女声三部で、酒田市立松山中学校が混声四部で「ひとつ」を合唱されたのでした。

こうして酒田に蒔かれた「ひとつ」の種は、一人から何百人へと広がって行き、2007年11月2日に行われた第三回酒田市中学生合唱祭には、最後に全校生徒で歌う合唱曲に採り上げていただくことになりました。酒田市教育委員会の池田誠晴様からご丁寧なお電話、そしてご招待をいただき、酒田の地で約1000人の中学生が歌う「ひとつ」を初めて聴かせていただく事となったのです。その日が長谷部さんとの感動的な初対面の日となりました。

セシオン杉並のアンコールから4年、長谷部さんはその他にもたくさんの合唱団に作品の種を蒔かれ、手塩にかけて温めて来られた熱い想いが、遂に今日、実を結ぶのです。

『人と人がとけてひとつ』その感動を、今日お集まりくださいました皆様と共に分かち合う事が出来たら、こんなに嬉しい事はありません。

たった一人の『愛』からスタートしたこのコンサート、バレンタインの日に相応しく、この会場から溢れる愛が世界中に届けられます事を祈って演奏させていただきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 この日のために、心を込めて準備をしてくださいました長谷部浩さんを始め、実行委員の皆様、ご賛同くださいました皆々様に、心より感謝申し上げます。


 高橋晴美

 



当日のアンケートより (、は作品を初めてお聞きになられた方)

♪ どれも素敵な曲で感動しました。とても素敵なコンサートをありがとうございました。みんなの心がひとつになる素晴らしさを感じた時間でした。                                   酒田市Y.U


♪  とても感動しました。素晴らしいきれいな歌声が心にしみました。            45歳 会社員

♪  すべて初めて聴く曲ですが、どれと選べない程楽しかったです。初めて聴きましたが、ピアノだけでなく、カルテットというのが新鮮で思いがけず楽しかったです。(普通のコーラスと思っていました)

39歳 主婦 


♪ 昨年6月主人を亡くし、特にひとつは心に沁みコーラスで習った歌ですので、胸がいっぱいになり最後まで歌うことが困難になります。今日CDを買っていきます。                酒田市 72歳 女性

♪  一貫して優しさや希望を歌詞に込められていて、聴いた後にあったかい気持ちでいっぱいになりました。何だか誰かと思いっきり手をつなぎたくなりますね。晴美さんの曲に出会えて嬉しかったです。

42歳 公務員 

 

♪  美しいピアニッシモの声に聴き入りました。美しい日本語の詞に、心が洗われた思いがしました。多くの方々の力を集めて心に響く歌の会が開かれたこと、そして大成功だったこと、これからの音楽活動のあり方ではないかと思います。                                          65歳女性

♪ やさしく心の癒されるコンサートでした。                                73歳女性

♪ 楽しくてもっと聴きたいくらいでした。                             9歳小学生男の子

♪ 中学生の時、長谷部先生の下で歌っていた「ひとつ」がこうした場でまたあらためて聴くことができて本当に嬉しかったです。                                             17歳 学生

♪  心に沁みる曲ばかりでした。忘れられないコンサートになりました。長谷部先生ありがとうございました。歌は本当にいいですね。                                       49歳 主婦

♪  やさしい言葉、美しい日本語が素敵な曲に乗って会場に響きました。空気が澄んでゆくのがわかりました。歌っていいですね。音楽って素晴らしいです。
ありがとうございました。                                         東田川郡 女性 

♪  良かったです。美しい曲ばかりでした。                             28歳 女性

♪ とても素敵なコンサートでした。ちょっと落ち込んでいる心にスタミナ、パワーを頂いていっぱい充電してもらえた感じです。                                              50歳 女性

 

♪  感動しました。涙が出ました。                                    27歳女性

♪ 始めから終りまで胸がいっぱいでした。先生、本当にありがとうございました。やっぱり先生は素晴らしい人です!                                                  46歳 介護士

♪ Silent Love と母に贈るうたの2曲には、母の想いが胸にジーンときて涙が出ました。
演奏会は大変良かったです。残念なことは、(CDは聴いていますが)楽しみに来たのに高橋晴美さんの生の歌が聴けなかった事です。                                        酒田市 R,S

♪  あっという間の2時間でした!素敵な歌声ありがとうございます。            58歳 公務員

♪  最初、あまり乗り気ではない私でしたが、いざ演奏が始まり、聴いているうちに感動して特に母に贈るうたを聴いたら魂に響いて涙がとまらなくなりました。初めての体験です。本日は、私の人生に一ついい思い出が出来ました。真にありがとうございました。                         59歳 主婦

♪ 高橋晴美さんの詩と人柄が、実際お会いし、お話をお聞きし、一致いたしました。       55歳主婦


♪  Very Very goodでした。母に贈るうたのハーモニー良かったです。ベース、ドラムス最高でした。

59歳 会社員


♪ 今日のコンサート楽しみにしておりました。女声合唱団に入っており、「ひとつ」をうたった時、とても素敵なスケールの大きな曲だと感じました。その次に指導の先生が採り上げたのが「海よりも空よりも」でした。紹介していただいた時涙が出ました。今も歌っている途中感極まりそうになります。音の流れ、そして言葉がすっと気持に入ってきて、とても癒されます。いつか生で聴いてみたいと思っておりましたが、この庄内で聴くことができたのは本当にラッキーでした。                        42歳 ピアノ講師


♪ とにかく感動しました。会場内が「ひとつ」でした。長谷部先生ありがとうございます。         女性


♪ 心に響く歌ありがとうございました。聴きに来れて本当に良かったです。歌えたら嬉しいと思います。

54歳 農業

♪  感動をありがとうございました。私も歌い継いでゆきます。                   78歳男性

 


 

庄内からたくさんのお手紙、FAX、メールをいただきました。その中からご紹介させていただきます


高橋晴美先生へ

 このたびのコンサート、胸いっぱいの感動をありがとうございました。そして参加出来た事、とても光栄に思います。

先生がお帰りになられた次の日、まさしく「純白の庄内」になったのですよ。お見せしたかったです。残念! ですが、まずは欠航もなく無事にお帰りになられて良かったです。

 先生には、遠くこの片田舎に2回もご指導においでくださり、感謝申し上げます。『何を思って歌っていますか?』の問いにドキドキし、涙が溢れてどうしようもありませんでした。先生の心の奥にある“人を想う心”や“感謝の心”など、“想い”の深さ、強さに触れた感激の涙だったのでしょうか。 そして、リハーサル、本番、交流会と、スタッフの方やハルミング、カルテット、ハルミオンの皆さんと近くにご一緒させていただいて、わかったような気がしました。ピアノの音色の美しさの訳も・・・。 皆さん、純真で優しくて温かくて、先生の“想い”と繋がり、そのお人柄に惹かれて心結ばれていらっしゃるのが、肌で感じられました。

 思えば、最初に出会った曲が『ひとつ』でした。この感動は何なのだろう?心が広く豊かになり、私も誰かのために何か出来るのではないか!? そして、どこか温かくなる想いでした。 そして次に、私が母を亡くした年に、長谷部先生が持って来てくださった曲が『母に贈るうた』でした。泣いてしまって、練習初日は声になりませんでした。孫が生まれて、今度は『星降る夜に』です。もうウルウルです。

 私は50代になってから始めて、今本気で仕事として取り組んでいることがあります。
「人と環境を守り、この地球を100年後にも子供たちに残したい」という大きなテーマなのですが、それには「あなたの身近にいる大切な人を愛し、守ることから始まるのですよ」という“想い”があり、そのことをお伝えしています。『ひとつ』に込められた“想い”と根っこの部分で晴美先生と繋がっているような気がして嬉しくてなりません。人との出会い、その良き縁を大切に、くじけそうになったら『ひとつ』を思い描きます。

 これからも、晴美先生の歌をもっともっと勉強したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 「庄内の地」へ、またのお越しをぜひぜひにと願っております。

コーラスひまわり  石川若子

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高橋晴美様

 晴美先生 先日は庄内町でのコンサートお疲れ様でした。有難うございました。
予想以上の温かな愛いっぱいのコンサートを、真っ白な雪景色に包まれながら思い出しております。厳しい寒さの季節が長い庄内ですが、私は冬が大好きです。なぜ?、、、、、それは人々が優しくなるような気がするのです。雪道ですれ違う時、車が狭い道で交差する時、又、横道から合流する時、互いに譲り合ったり、待っていてくれたり、そんな時の目がどの方も皆優しい目をしています。

 そう、晴美先生の歌を聴いたり歌っている時と同じ優しい眼差しです。(この純白の雪景色皆さんにお見せしたかった)

長い間の私たちの想いが長谷部先生の熱意で実り、晴美先生とコーラスの皆様、他の合唱団の方達とひとつになれたこの感動は、一生の誇りでもあり宝物です。

練習日に初めて晴美先生がピアノを弾いた時、同じピアノなのになぜか音色が普段聴いている音とは違いとても澄んだ音に聴こえました。

先生、なぜあんなに美しい音を出すことができるのでしょうか。
今回のコンサートは、これからも歌を楽しむためのとても素晴らしい経験でした。何度も歌っていた曲も、作詞家の想いを伺ってからは、気持ちの込め方、表現の違いができる事、今後の練習時にも忘れないで生かしてゆきたいと思います。

 第1部のステージを客席の後ろで聴かせていただきました。
先生の小さな背中は、会場のお客様の心を想いながらピアノを弾いている様に見えたのは私だけだったのでしょうか。ハルミングの皆さんの透き通るような歌声とパステルカラーのドレス、先生の心に沁みこむピアノとカルテットの素晴らしい演奏に、計算された演出と色彩の見事なハーモニーに、この後自分が出ることも忘れるほど時間を短く感じました。


先生の歌すべてに込められた愛、すべての人々がこの愛に気づく日が訪れるように、これからも小さな町で歌の活動を続けてゆきたいと思います。

先生の『父の言葉』の中の「何度も挫折をあじわいながら涙を拭って歩いてきた」のフレーズがとても勇気を与えてくれたような気がいたします。

先生、これからもお身体お大切に、益々のご活躍をお祈りいたします。

 

コーラスひまわり    菅井美智子

たくさんのお便りを有難うございました。皆様から寄せられました感想は、庄内コンサートの記念に、大切に心の宝箱に飾らせていただきます。



〜コンサートを終えて〜


 高橋晴美先生、音響の黒田様、舞台監督の本郷様、カルテットの八木様、大和田様、芹澤様、國本様はじめ、コーラスハルミオンの皆様、コーラスハルミングとソリストの皆様、このたびの庄内公演では、本当に、本当にありがとうございました。


コンサートを終え一週間になろうとしておりますが、まだその感動は醒めません。 本当にやってよかった。本当に・・・。

コンサートにかかわった誰もがそう思っているに違いありません。

 四年前のある日、杉並に出かけ「ひとつ」を聴き感動したそんな小さな私の中の出会いに、このたびのコンサートに繋がるエネルギーがあったとは誰が想像できたでしょうか。今も不思議に思うと同時に、晴美先生の音楽が持っている温かな想いにうたれております。


 私がこちらでさまざまな合唱団に「ひとつ」を歌わせ先生の音楽を楽しんでいるうちに、誰からと無く「先生をお招きしたコンサートを」という話が出るようになりました。これまでにも全国各地で先生のコンサートの成功は聴いておりましたが、私のようなものにはできまいと思い、受け流しておりました。それが、第三回の酒田市中学生合同合唱祭の全体合唱の曲に取り上げられ、先生にお会いすることができ、先生のお人柄に触れるに付けもしかして、という気持ちが膨らんできました。しかし、実際にコンサートをするとなれば並大抵の覚悟ではできるものではないことを充分に知っていますし、大勢の人を動かすことになります。考えては諦め、考えては諦めを繰り返しておりました。

 そんな時、今回スタッフとして尽力された何名かの方から、「先生!やりましょう! 私たちがやりますから!」という温かい声を聴き、ようやく決断をしたのでした。それが最初の感動だったかもしれません。振り返って見ますと、企画書が完成したのは1年前のバレンタインデーの日でした。

 そして、次の感動は、こんな私たちの企画に賛同し歌ってくださると申し出てくださった方が120名を超えたことでした。10月からの練習は楽しくスタートしました。

しかし、本番までの過程においては多くの問題や課題と直面しました。もうだめだと思って、深夜、先生のお宅に電話をしたこともあり、「諦めずにベストを尽くしましょう」という先生の優しさに励まされた夜もありました。また、練習に通ってこられる団員の皆様の想いに勇気づけられることもありました。今年に入ってからは凍るような冷たい夜もありましたし、吹雪で荒れた夜もありました。それでも練習に来てくださる方の想いに何度泪したかわかりません。

そして、三つ目の感動は、音響の黒田先生のお人柄と舞台監督の本郷先生の温かい(楽しい)お人柄に触れたことでした。地元の参加者をどこまでも大切にしてくださり、時には、ユーモアを交えながら楽しく私たちを導いてくださいました。プロの方々とご一緒することには慣れていない私たちでしたが、本当に楽しく進めることができました。


四つ目の感動は、コーラスハルミオンの皆様との交流です。代表の國本様がきめこまやかな配慮をしてくださり、地元のスタッフもスムーズに準備を進めることができました。私も指導者の端くれとして、皆様の歌に向かう姿勢や小野瀬先生のご指導に触れることができたことも有難いことでした。私のみならず参加したものにとって大変大きな収穫がありました。それから、交流会は忘れられないものになりましたね。「皆さんホントいい人!」地元の合唱団とおもいっきり盛り上がったあの光景は忘れられません。男性が集まって、次回に向けてこっそり男声合唱をパワーアップする計画を話し合っていたことや、こちらの女声コーラスのメンバーと思いっきり盛り上がって歌っていたこと、子どもたちが一人また一人と晴美先生と手をつないで輪になって踊り始めたこと・・・・もう、皆様との思い出は尽きません。


五つ目は、遠藤様、杉浦様、古野様、ハルミングの皆様の歌です。ひとつひとつの言葉に愛をのせ、大切に、大切に私たちに届けてくださいました。「人はなぜ歌をうたうのか?」ずっと考え続けている私の中のひとつの悩みに光が差し込んできたように思います。

お帰りになるお客さん皆さんが、目頭を熱くされていたことが、皆様の歌の素晴らしさを物語っていると思います。私の知り合いなどは「もう3曲目ぐらいからだめでした。休憩時間に慌ててお化粧を直しにお手洗いに走ったわ」などと話される方もいました。素敵な歌をありがとうございました。

六つ目は、私のわがままを聞いてくださって実現した、子どもたちとハルミングのお姉さんたちとの「夢飛行」の演奏です。コンサートの企画を考えたときからずっと考えていたものでした。「1曲でいい。子どもたちに夢のあるステージを!」と・・・。そのために晴美先生には楽譜を書いていただき送っていただきました。私の思いつきに「喜んで」と引き受けてくださった先生に感謝しております。あの歌を歌った子どもたちは必ず優しい心を持って大きく成長してくれると思います。そして、いつの日か人を癒し励ます大人になってくれると信じています。


最後に、すべての人がひとつになって歌った「ひとつ」です。私のはちゃめちゃな棒は忘れていただきたいのですが(泪がこらえられなくてすみませんでした。)歌うもの、聴くもの、それを支えるものが、ただひとつに繋がれていく瞬間を感じた素晴らしい時間でした。感謝の気持ちでいっぱいです。 ちょっぴり残念だったことがあります。それは、翌日吹奏楽の東北大会出場の生徒の引率があり、ハルミオンの皆様、そして、先生方をお見送りができなかったことです。庄内観光を終えられた皆さんをお見送りするため参加者が庄内空港に集まって、そこでも感動のステージがあったと、参加した方から聞きました。空港ロビーや搭乗口で今にも歌いだしてしまいそうなくらい盛り上がったそうですね。


私のところには、多くの感動の声がよせられ、中には「次回はいつでしょうか?」などという問い合わせも少なくありません。


庄内にお越しいただいた皆様方は、晴美先生の音楽に結ばれた家族のようで、誰もが温かく優しい大きな愛をもってらっしゃいました。これからも皆様の活躍をお祈りしております。ありがとうございました。


2009.2.21
長谷部浩

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