高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター      


 美しい新緑の季節、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。5月15,16日の二日間に亘って静岡県つま恋ヤマハリゾートに於いて、コーラスハルミオンの合宿が行われました。

 2004年5月15日の東京芸術劇場コンサートから丸6年、様々な試練を乗り越えての2010年5月15日のつま恋合宿は、お陰様で夢のような最高のハルミオン10周年イベントとなりました。

 この施設を紹介してくださった調律師の枝根さんはじめ、ベースの芹澤さんドラムの八木さん、ネットワーク後援会の方々、そして多大なるご協力をいただきました運営委員の皆様に心より感謝申し上げます。「ハルミオンの団員達を何としても美しい新緑の5月につま恋にお連れしたい!」という夢を抱いてから1年半...。二日間とも晴天に恵まれ、しかもハプニングによって夢だったミュージックガーデンホールまで両日お借りする事が出来、思い描いていた通りの映像が実際に行われている事に、感無量でした。 15日の早朝7:30に新宿を出発し、演奏者を含む30名が1台のバスに乗りこんでつま恋に向かいました。お昼に到着すると、この日のために作成したハルミオンのユニフォームが届いておりました。この日に合わせて、いつもCDジャケットのデザインをお願いしている安達さんに、長年の夢であったハルミオンのロゴ入りTシャツのデザインをお願いしていたのです。斜めの5線に音符が散らばり踊るような文字でHarumionと書かれた美しいライムの色に白抜きのデザインが、つま恋の緑と青空の下でひときわ輝いて団員の心踊る気持ちを一層引き立たせてくれました。

 昼食後、1:00〜19:00まで芹澤さん、八木さんと共に、ホール後ろに広がる緑を見ながら演奏していると、思わず立ち上がって踊りながら弾いてしまうほど、楽しい楽しい夢のようなひと時でした。夜は、サプライズで「Happy Birthday」の合唱に包まれて、アロマディフューザーと、何と私の大好きなモロッコのバラの香りのプレゼント!思わぬハッピーサプライズのひと時をいただきました。


 翌日も朝から青空が広がり、予定通り野外劇場でビデオの録画撮りが行われました。青空の下、なだらかな丘を駆け下りてきて歌った「窓をあけてみたら」の何と楽しかった事!「こんな日には空を越えて君に会いに飛んでゆきたい、翼広げ風に乗って君に会いに飛んでゆきたい」緑の上に広がる青空を見上げて歌ったあの光景は、今も瞼の奥に焼きついています。大好きなハルミオンの団員達とあの夢のようなひと時を共にできたこと…思い返す度に胸がいっぱいになります。きっとあの光景を、一人一人が思い出のアルバムに飾ったのではないでしょうか…。この地球の真ん中に立って声の限りに叫びたいほどの「ありがとう!」の気持ちでいっぱいでした。

 いよいよ5月15日のつま恋合宿を機に、ハルミオンは1年後のコンサートに向けて新しいスタートが切られました。渉外担当の國本さんのニューヨークへの転勤と入れ替わりに、帰国したばかりのお二人(伊豫部さん、松本テリーさん)が入団され、又個性豊かな方々が入団され、ハルミオンも色彩豊かに輝き始めました。 ひとりひとりがそれぞれのもち屋を生かし、与えられた立場にうまくはまって、ジグソーパズルの一片になり切って一枚の絵を描くように、まずは小さな「コーラスハルミオン」という世界から、ひとつになってゆきたいと思っております。

 愛から生まれた作品に、団員一人一人の愛を乗せて、「愛和の花束」にして、一人でも多くの人の心に愛と希望を届けてまいりたいと思っておりますので、ハルミオンを今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
以下、4名の方の合宿感想文をご紹介させていただきます。

「つま恋」感想文          指揮指導・小野瀬照夫

高橋晴美様

 このたびの初合宿では本当にありがとうございました。昨年、晴美先生から「つま恋にハルミオンと行きたい。」と言って下さった気持ちが良く分かりました。抜けるような紺碧の空、まぶしいくらいの陽光溢れる澄んだ空気、足元には生き生きとした緑の芝生、木々には鳥たちのさえずり…という最高のシチュエーションで晴美先生の曲を歌えたことは、何にも代えられない喜びでした。「二人を乗せて」にあります「♪〜記憶のアルバムに 飾っておこう〜♪」という歌詞のように、まぶたの裏に焼き付けておきたいと思って指揮を振っておりました。ハルミオンの「つま恋合宿」が実現し、そして大成功になったことは本当に良かったと思います。やはり晴美先生の曲は、技術だけではない大切なものが根底にあって、その上でテクニックを磨いてゆくことが肝要ですね。

 更に幸運のもと枝根さんのご尽力で借りることのできたきれいなホールで、ドラムの八木さんとベースの芹沢さんに支えられての練習は本当に贅沢な、夢のような時間でした。 今月29日の言わば「プレ・記念コンサート in けやき」では、あの光景を思い描きながら歌いたいですね。  今回残念ながら参加できなかった方は、是非次回にチャンスがあったら一緒に行きましょう!




つま恋合宿に参加して       アルト・宇治原三貴

 前日までの不順な天候とは打って変わって、ハルミオン一行を歓迎するかのような晴れ渡った青空の下、待ちに待ったつま恋合宿が行われました。

 私は大阪からの単独での参加でしたが、予定通り12時に東京から一行を乗せたバスが到着、昼食もそこそこに大ホールで1時から7時までぶっ続けのレッスンでした。コンサートの本番でもないのにプロのミュージシャンの特別参加でお稽古できる私達ってなんと贅沢で幸せなんだろうと感謝の気持ちで一杯でした。 長時間立ち詰めで指揮をされた小野瀬先生はさぞお疲れになられたのではないでしょうか。

 夕食は会場を借りきってのバイキングで、晴美先生のお誕生日のお祝いを皮切りに楽しい雰囲気で美味しいお料理を堪能しました。そういえば去年は河口湖の合宿でお祝いした事を思い出しました。

 翌朝は8時から始動、前日に引き続き抜けるような青空、綺麗に刈り込まれた芝生、瑞々しい青葉若葉の木々に囲まれた自然を満喫しながら、戸外でのビデオ撮影が行われました。どのような映像になるのか出来上がりが楽しみです。

 昼食後は3時のバス出発まで自由行動で、それぞれの楽しみを求めて一時解散となりました。 帰りの新幹線のなかで、ひとり合宿中の楽しかった余韻にひたりながらハルミオンに入団してからの10年間の様々な事を思い出していました。

 入団当初はセシオンの地下にある練習室でレッスンが行われていました。

 練習日は今と同じ第4土曜日でしたが、練習室の使用時間が毎月くじ引きで割り当てられ、1時からの時もあれば2時、3時、遅い時には5時から3時間の時もありました。セシオンの会場が使えなくなってから現在の同窓会館に落ち着くまでのあいだ、先生も大変御苦労なさったと思いますが、あちらこちらの貸スタジオを利用してのレッスンでした。東京の地理にうとく、人一倍方向音痴の私にとって、地図を片手に会場を探し歩くのは本当に不安でこころぼそかったのですが、殆ど休むことなく通い続けられたのはハルミオンの魅力によるものであったとおもっております。

 東京をはじめとして広島、富士市、京都、山形、沖縄等々、数多くのコンサートに出演させていただきましたが、回を重ねる毎に団員の結束は固まり、素晴らしいコーラス団に成長してきたと確信しておりますし、この団員の一人であることに誇りを持っております。

 来年5月の創立10周年記念コンサートではすべての聴衆に深い感動をあたえられるよう益々精進してゆきたいと、あらためて心に誓いました。

 此の度は素晴らしい体験をさせて頂きまして本当に有難うございました。

 

つま恋合宿に参加して       ソプラノ・目黒キヨ

晴美先生
 つま恋合宿を企画していただきまして、本当にありがとうございます。

 とても楽しく充実した二日間を過ごさせていただきました。そして、もっと時間があればいいのに、毎年つま恋で合宿が出来たらいいのに、との思いを胸に、つま恋を後にしました。

 二日間のすべてにおいて、何の煩いもなく歌う事に専念でき、楽しい時間を過ごしことができ最高でした。

 一日目、昼食場所からミュージックホールへ移動する途中、なだらかな坂があり、坂を下りきったところには屋外ステージが見えたので、緑の芝の上を駆け出したくなり、我慢できずに走り回ってしまいました。

 そして始まった練習は、存分に練習できる時間をいただきました。晴美先生の歌に浸れる時間、幸せを感じる時間でした。普段の練習では出来ないくらい丁寧な練習を体験できた事や、大好きな晴美先生の曲を何曲も練習できた事など、とても贅沢な幸せな時を過ごすことが出来ました。

 二日目はなんといっても新緑の中で歌った事が一番思い出に残りました。青空の下、目の前に新緑が広がり、鳥のさえずりを聞きながらの、『窓をあけてみたら』は最高でした。晴美先生がお隣で歌われていて、ほんとに楽しそうで、晴美先生の声が一番良く通って聞こえてきて、その響く声がなんだか不思議でした。私もこんな風に歌えたら・・・と思いました。はじめは屋外で歌ったら声がどこかに飛んでいってしまうのではとか、全体の声が聞こえないのではとか不安に思っていましたが、全然そんなこともなく気持ちよく、「ひとつ」や「カンターレ」も歌えました。場所が良かったのでしょうか。屋外での練習はDVD作成に使うとか。出来上がりが楽しみです。

 今回の練習の成果を次の練習に生かし、迎えるべき10周年コンサートに向けて更に練習を積みハルミオンの一員として胸をはって歌えるよう努力させていただきます。

 

Tシャツと先生方に感謝           テノール・堀江熙

 今回の合宿で出色だったのは、お揃いのグリーンのTシャツではなかったかと思っています。

 つま恋の新緑に良く映えて、身に着けるだけで若返った気分になり、心を奮い立たせてくれました。何にも増して、その場の全員が同じものを身に着けているのを目前にするだけで大きな連帯感を感じ、自分を含めて全員の心がひとつにまとまったように思えたのでした。“たかがTシャツ”なのですが、“されどユニフォーム”ということを意識した時、着用しているメンバーが自分と同じ思いで歌っているのだという事に気付かされたのです。自分のこころが、歌っている全員のこころと一緒になって、Tシャツのグリーンと共に、つま恋の新緑の中にとけ込で行くのを実感できたと言っても過言ではありません。


 晴美先生の楽曲は、メンバーのこころが真にひとつになっていないと歌えないものばかりだけに、グリーンのTシャツには“感謝、感謝”の気持ちでいっぱいです。一年後のコンサートに向けて、男声もユニフォームを新調できれば、Tシャツに勝る効果が期待できるのではないかという気持ちにもなっています。 つま恋という素晴らしい環境で、しかも、大きなメンバーの入れ替わりがあったこの時期をおいては考えられないという絶妙のタイミングで合宿を企画してくださり、素晴らしいTシャツでメンバーのこころをまとめて懇切丁寧に指導してくださった先生方に感謝しております。本当にありがとうございました。

 

つま恋合宿に参加して           ソプラノ・ 小島 都世

晴美先生、おはようございます♪

 嬬恋合宿のお疲れがでていませんでしょうか?

 お天気も最高で、初めて訪れた嬬恋の施設と環境も素晴らしく何よりこの5月、薫風の季節・・山や峰々の新緑と透き通った風と・・・そしてそして何より素敵なハルミオン♪のメンバーの皆様!!

とっても楽しく充実した週末をご一緒させて頂きました。心から感謝ですっ♪

ありがとうございました。

 感動が冷めないうちに・・と仰られた先生の言いつけを守って(笑)朝も早から家事も後回しで(たった一晩留守にしただけで悲惨な我が家です。。。涙)パソコンに向かっております。


先生、本当に申し上げたいことはいろいろと沢山ありすぎて収拾がつかないほどです。

まず、全くの初心者の私を快く迎え入れて下さったこと。貴重な合宿にお誘い下さったこと。

そして数々のすばらしい作品をこの世に生みだして下さったこと。

 私は常々、「外的偶然は内的必然」というどなたかの言葉を折々に実感しておりますがこの度の先生をはじめ皆様とのご縁も、まさに!としみじみと感じています。


 私は一昨年の4月、夫が急逝してしまい三人の子供と突然取り残されて奈落の底に突き落とされた・・・というか、あまりに思いもがけない現実についていけないというか・・・(未だに信じられないような感じですけど)この2年を振り返ると、よくぞ精神を病まずにそれなりに元気に暮らしてきたものと・・・ ・・でもそれは本当にいろんな方に支えて頂き、様々なご縁に助けられて・・のものです。

 今回の晴美先生との出会い、先生の音楽世界に招き入れて頂いたこと・・・全てが何かによっての導きだったのではと思わずにいられません。姉にプレゼントされたCD楽曲に「Last Song~去りゆく人へ〜」が入っていますが初めて聴いた時に号泣してしまいました。(何回聴いてもうたっても泣いてしまいますけど)今回の合宿のはじまりに、メンバーの横田さまのお父様に捧げるということで「祝福の歌」を合唱することになりましたよね私、あの時も心からこみ上げるものがあふれてしまい楽譜がにじんでしまいました。でも、ウルウルしながらもなぜかとっても亡き夫の存在を感じて、「ハルミオンに参加できて良かったね、晴美先生とご縁がつながって良かったね」と、彼の声が聞こえたような気がしました。


 ・・・と、なんか思いのままにまとまりなく申し上げてしまいましたが

とにかく、いろんな、大きく、深く、温かく、大切なものをとってもたくさんたくさん得る事ができた一泊二日の嬬恋合宿でした♪

 今回のHOWハードな練習で(笑)素晴らしい先生の作品をたくさん習ったので、きちんと自分のものにして、来年の10周年コンサートに向けて日々精進して参りますっ!

 どうぞ音楽的にも人間的にも未熟者の私ですが、今後とも末長くご指導頂きたく宜しくお願い申し上げます。

 心からの感謝をこめて・・・・


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