雙葉学園パパの広場「高橋晴美 講演コンサート」を終えて 

          
【パパの広場代表世話人 三浦靖彦さん】
 雙葉学園パパの広場とは娘たちが雙葉学園で教育を受ける機会を与えられたことを感謝するだけでなく、私たち父親も学園の教育目標を理解し、娘と共に成長することを願って生まれた集いです。決して格式張らず、娘たちが雙葉学園で学んでいることを唯一のつながりとして、名刺交換もしない自由な集いで、教育の問題や人生の問題を共に考える時もあれば、お酒を飲みながら楽しく語りあうこともあります。昭和47年9月に第1回が開催され、既に300回を越える歴史ある集まりです。
 2003年1月24日の第304回パパの広場の例会において約1時間、高橋晴美様のピアノとお話を、目黒まり様の歌を交えながら拝聴する機会に恵まれました。出席した約50名のパパ達は、その音楽性に感動しただけでなく、高橋様の音楽の根底に流れる家族・世界に対する深い愛に大いなる感動を覚え、私を含め、年甲斐もなく涙するパパが多数おりました。 その日の二次会のお酒の味は格別でしたが、誰からとも無く「この感動を我々だけで占有してはもったいない!」「パパだけでなく、娘や母親にも聞かせてあげたい!」という声が噴出し、ついに例年「父と娘の映画会」と称して7月に開催している会を「父と娘の音楽会」にしようという事になりました。

裏方でコンサートを支えたパパさん達に囲まれて

高橋様には快くお引き受けいただいたばかりか、「パパ達もコーラスで参加しては?」というお誘いまでいただきました。
  私どもの中に合唱の経験のある人間は、ほとんどいないのですが、「高橋様の歌を一緒に歌いませんか?」の問いかけに、なんと11名ものパパ達が集まってくれました。たった3回の練習でしたが、レギュラーの方達の足を引っ張ってはいけないという思いで、素人ながら必死に練習に参加させていただきました。7月5日の当日、出番まで客席で高橋様のお話、目黒まり様の歌を聞き、再び感涙に咽び、涙を拭う暇も無く出番を迎えました。皆必死に歌わせていただきました。うまく歌えたかどうかの判定は、皆様にお預けいたしますが、パパ達全員は大きな達成感に包まれていたことだけは間違いございません。
 
コンサートから約2週間が経ちましたが、関係各方面からは絶賛をいただいております。特に、高橋様の音楽が、雙葉学園の教えに一致する部分が多く、感動的なコンサートであったという意見が多数寄せられております。このよう な会を催させていただけたことを心より感謝しております。また、コーラスに参加したパパ達の大部分が、引き続きコーラス・ハルミオンの一員として継続を表明し、今回の感動を再び味わおうと考えております。今回のイベントにかかわったすべての人との出会いを神に感謝するとともに、これからも引き続きご指導の程、よろしくお願いいたします。

【雙葉学園同級生・コーラスハルミオン団員 川内美紀子さん】
  私は合唱団ハルミオンの一員であると同時に、晴美さんの同級生(雙葉小学校から高校迄)としての立場で、講演コンサートに参加させて頂きました。
 会場はメインゲストの小学生、御父兄、御兄弟姉妹、恩師である雙葉学園の方々、同級生、そして晴美さんの音楽を愛する多方面の方々にお越し頂き、開演前から温かい雰囲気に包まれていました。オープニングの1曲の後、晴美さんが「私の音楽を育てた父と母と 母校」というテーマで、感謝の言葉を交えながら生い立ちや曲にまつわるエピソードを語られました。同時にスクリーンでは幼き日の映像が映しだされ、小学生の時に作曲された曲も含めて10曲ほど、晴美さんのピアノの美しい旋律に乗って紹介されました。
  この中で4曲目の「落ち葉の散歩道」は、小学5年生の授業中に晴美さんが作られたメロディーにクラス全員で詩を付けて完成させた曲という事で、私にとりまして本当に懐かしい曲でした。
  当日はコーラスハルミングの方々と同級生5名で合唱させて頂きましたが、客席でも他の同級生が一緒に口ずさんでいて下さったそうです。私も、この曲が出来た感激でクラス中が一つにまとまった喜びを思い出しながら歌いまた当時は、休み時間になると「ヤベチョ(晴美さんのニックネームです)弾いてよ。」とピアノの周りに皆で集まり、晴美さんの伴奏でこの曲を歌ったものでした。それから40年近く経った今、またこうして母校の講堂において、晴美さんのピアノでこの曲を歌う事ができるとは、何と感動的な巡り合わせなのでしょうか。
  その後は晴美さんのお話を交えながら、目黒まりさんを中心に6曲が歌われ、私も2曲程コーラスに参加させて頂きました。私は晴美さんの曲を聴いたり歌う時、いつも子供の頃の様な素直で優しい気持ちになれ、心が温かくなるのを感じます。この日の客席の皆様も同じお気持ちで聴き入って下さっている様に感じました。小学生やもっと小さなお子様方にも静かに耳を傾けて頂き、パパさん方を始め御父兄の方々の中には、頬に幾筋もの涙を流されている方が大勢いらっしゃいました。晴美さんを中心として、会場にいらっしゃる全ての方々と、平和で温かい時間を共有させて頂いている様で感動的な1時間半となりました。

雙葉時代の活発でお茶目な晴美さん
 
 

コンサートに聴き入る会場

  私は晴美さんのこの美しい曲と知り合ったときから、母校の校長様、シスター方に是非知って頂きたい、聴いて頂きたいと思っておりましたので、今回その思いが叶えられ大満足です。講演コンサートの後で、中村元校長様が晴美さんに「雙葉の教育は間違ってなかった」とおっしゃったとお聞きしました。また、コンサート終了直後には校長様、シスター方がこの喜びを一刻も早く伝えようと、小走りになって晴美さんを探していらっしゃいました。そのお姿は、まるで白雪姫の話に出てくる妖精達の様に可憐で可愛らしく(校長様、シスター方、ごめんなさい)、教え子の私達にまでその喜びが伝わってきました。恩師の方々が、私の大好きな晴美さんの曲をお聞きになり、お喜びになられたという事は、私にとりましても晴美さんに負けないくらいの大きな喜びとなりました。
  コンサート終了後は、心も温まり気持ちもほぐれたからでしょうか、すっかり同窓会の様になってしまいました。同級生みんなで30〜40年前の気持ちに戻り、ワイワイ、ガヤガヤおしゃべりを堪能しました。
  充実した時間を過ごしての帰路での私は、この様な機会を与えて下さったパパの広場の方々、雙葉学園の方々、神様、そして、我が愛する晴美さんへの感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。本当にありがとうございました。  私はこれからも、晴美さんのファンクラブ会長(自称)であり、応援団団長(自称)で有り続けたいと思います。

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