「高橋晴美 愛のコンサート ひろしま」  ご報告

高橋晴美 愛のコンサートひろしま 実行委員会 代表 茶谷 香

 2005年12月10日(土)戦後60年、そして被爆60周年を迎えた広島市のアステールプラザ中ホールで、「高橋晴美 愛のコンサート ひろしま」が満員のお客様をお迎えして開催されました。この年は晴美先生の代表作「ひとつ」や「母に贈るうた」が出来て10周年にも当たり、大きな意味のある年でした。
 第一部は高橋晴美トリオの演奏と、目黒まりさん、遠藤いつ子さん、ハルミングの歌、第二部はコーラスハルミオンと特別出演の広島ジュニアコーラス、フェミニンコール広島の合唱で、岡部まりさんが司会をしてくださいました。


 このコンサートのきっかけは、私が晴美先生を通してお知り合いになった、先生のファンでもいらっしゃる、広島在住の李神父様、聖パウロ書院の深堀シスターと共に、いつか,広島の地で晴美先生のコンサートをと願っていた事から始まりました。現実に開催が決定になると、晴美先生が私共を信頼してくださったと言う大きな責任を感じ、不慣れながらも全力でコンサートに向かおうと言う意気込みを強く致しました。

 具体的な準備はその年の5月から始めました。私は広島の地に長年住みながら、音楽関係者の知り合いが少ないので、地元の主婦で実行委員会を立ち上げ、それと同時に地元の合唱団捜しが始まりました。ご紹介をたどりながら伺ったフェミニンコール広島の谷先生が快く引き受けてくださいまして、それ以降素人の私を放送局の後援依頼の方法から始まって、細かい事まで全力でご指導して下さいました。同じ広島に住みながらお話しする機会もなかった、谷先生、李神父様、深堀シスターとの出会いは私の一生の宝になりました。

 第一回実行委員会を8月に開き、9月にチケットが出来上がり、1ヶ月で500枚以上のチケットを完売いたしました。これは実行委員会を立ち上げる時に、主婦の仲良しグループだけで終らないようにと思い、メンバー選考を私の信頼する親しい方達の中から横のつながりがない、多方面の方達にお願いした事が良かった気が致します。実行委員の方々は晴美先生に一度もお会いした事がないのに、先生の曲を聴いて感動し、沢山の力を貸してくださいました。ただ、チケットが早く売れた事で後に多くの方々がチケットを手に入れられなくなり、ご迷惑をお掛けしてしまった事が悔やまれます。

 11月10日には2泊3日の予定で地元の合唱団フェミニンコール広島と広島ジュニアコーラスの指導に晴美先生が初めて来広され、広島の合唱団の方々や実行委員会のメンバーとの交流を深めました。今回のコンサートにはここに書ききれない位のたくさんの方々のご協力があったのですが、合唱練習当日は地元の中国新聞社の取材もありました。その記事がコンサートの前日12月9日に新聞に掲載されました。



中国新聞地域ニュース  05/12/9
愛と平和の歌声「ひとつ」に

高橋さんのピアノ演奏で合唱練習をするフェミニンコール広島の団員

10日、広島と東京の合唱団共演
 東京都杉並区の作詞・作曲家で、ピアニストの高橋晴美さん(51)が10年前に愛と平和を込めて作った合唱曲「ひとつ」が10日午後7時から、東京と広島の合唱団によって広島市中区のアステールプラザで披露される。6年前の広島原爆の日に中米でも演奏。「広島に届けたい」という高橋さんの願いを地元の主婦らが実現する。(円山文雄)
 ♪あなたの部屋に野の花ひとつ いつも安らぎとどけてあげたい…


 1995年6月、阪神大震災支援演奏会で初演した曲だ。「いろいろな仲間が集まった。『愛』という行為のもとに人の心がひとつになり、国境もなかった。その感謝の気持ちから生まれた」(高橋さん)という。
 翌年にCD化され、99年8月6日には内戦の終結したグアテマラで高橋さんの率いるピアノトリオと同国立管弦楽団が協演した。CDを聴いた中区の主婦茶谷香さん(55)が心温かい、ピュアな世界に感激。今夏、知人ら10人でコンサートの実行委員会を結成した。
 メンバーの一人、谷千鶴子さん(62)が指導する広島ジュニアコーラスと女声合唱団フェミニンコール広島の60人も、東京の二つの合唱団40人と合同出演する。
 「平和を実現することは、大上段に構えることではなく、身近にいる人を愛するところから一歩が始まる」という高橋さん。老親の介護をしながらの活動で、思いは高橋さんと共通する茶谷さんと谷さんも「感謝する気持ちなど歌の心をみんなで共有したい」と語る。



 いよいよ12月10日コンサート当日になりました。この冬は特に寒く、広島では
12月初めに初雪がありました。奇跡のようにコンサートの週だけ雪もなくお客様の出足は好調でした。実行委員会のメンバーも会場、楽屋の準備等、たくさんの方にご指導を受けながら、直前まで準備に追われました。その間、晴美先生を始めとして、多くの方達が音響、照明、リハーサル等、コンサート本番に向かってひとつになって進んで行きました。地元のテレビ局広島ホームテレビも取材に来てくださり、ニュースとして取り上げてくださいました。
 肝心の本番は実行委員会のメンバーはほとんど見る事は出来ませんでしたが、お客様の息遣いで感動してくださっている様子を感じる事が出来ました。舞台から晴美先生が私に感謝の花束をくださった時は、もったいなくて、感激で、その上続いて新曲「ありがとう」の歌を皆様にと歌っていただき、人生でこんな喜びが待っていたなんて・・・とこちらの方が感謝の気持ちでいっぱいでした。

 そしてその後の反響は大きかったです。何よりも当日CDが売れ切れてしまい、急遽後日発送と言う形に切り替えさせていただきました。

 コンサート後の打ち上げも、90人の参加があり、コーラスハルミオンメンバー山田さんの名司会に晴美先生のピアノも加わり大いに盛り上がりました。特に広島の方々は主婦が多く、夜遅くまでは出掛けにくい所、たくさんの出席者で本当に嬉しく思いました。その会場でも実行委員会のメンバーに歌やたくさんのプレゼントをいただいて、そのお心遣いに感激し、身に余る光栄でした。

 



コンサート後、私が受けたメールを少しご紹介致します。

☆ともすると、カサカサ、バタバタした日常に追われて、そのことにすら気付かず過ごしている中で、忘れかけていたものを 一気に取り戻せたように感じました。

☆心に沁みる素晴らしいコンサートでまだ興奮しています。
 席も満席状態で文句なしの大盛会でうれしかったです。本当に素晴らしいの一言です。その場に居合わす事が出来た私は、こころから感謝とお礼の気持ちでいっぱいです。
ほんとうにありがとう!

☆高橋先生のコンサート、大大大成功、おめでとうございます!
皆さんの「思い」がこめられた、素晴らしいコンサートだったと思います。
高橋先生は思った通りの才能あふれる素晴らしい方でした。お客さまもちょうど一杯の満員御礼だなんてやはり思いが届いたのですね。

☆なんてすばらしい詩なんでしょう
 ♪日本語の美しさを再確認しました。こんなすばらしい言の葉を大切にこれからも生徒達に伝えていかなくては…と気持ちを新たにしました。
高橋晴美さんのむだのない美しい日本語にも感じ入りました。お聞きしていたとうりのすばらしい方ですね。

☆私は今まで自分には音楽は良く分からないと思っていました。誘われるから行くと言う位でした。でも今回のコンサートは言葉の魂がストーンと体の中に入ってきて、心から感動しました。音楽って体で感じる物だと言う事を初めて知りました。本当に有難うございました。

 


今回のコンサートは、素人ばかりの実行委員会の主催で、私は慣れた頃に終りそうだといつも言って来ましたが、まさにその通りでした。
 その不慣れな者達にお付き合いいただきまして、遠方からお出でいただいた出演者の皆様方、合唱団の方々、音響、舞台監督、司会、たくさんのスタッフの方々、そして、広島の地元の合唱団の方々とスタッフの皆様、お一人お一人の顔が浮かび、たくさんのご指導を頂きまして改めてお礼申し上げます。又、不行き届きな点が多々ありました事を深くお詫び申し上げます。誰一人欠けてもこのコンサートは実現できなかったと思い、新たな感謝の気持ちが湧いて参ります。
高橋晴美の世界が日本中、世界中に広がり、多くの皆様に感動をお届け出来るよう願って、微力ながらも今後も応援し続けたいと思っております。
 そして、チケットがなくてお聴きいただけなかった皆様方、本当にごめんなさい・・・


 


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