☆< 女声合唱“母に贈るうた”初演
 
晴美さんを囲んで、川越女子高校音楽部のみなさん

 “母に贈るうた”の女声合唱が、小野瀬先生が顧問をされている川越女子高校音楽部の第33回定期演奏会で初演されました。小野瀬先生をちょっと紹介しますと、先生は「高橋晴美のオリジナル曲合唱団(仮名)」を指導して下さっていて、その感性豊かで温かなお人柄と、きめ細やかなわかり易いレッスンに団員の誰もが月1回の練習 を楽しみにしています。先生はまた教科書の編集委員や合唱連盟の理事などとても忙 しい中を、晴美さんの音楽の大のファンということで喜んで指導して下さっています。
 その小野瀬先生が指導されている川越女子高校音楽部の定期演奏会。その第3ステージのテーマは「P.S..いつもは言えないけど・…」。曲目選びになった時に、小野瀬先生が生徒たちに晴美さんのCDアルバムを渡したそうです。するとそれを聴いた生徒たちから“母に贈るうた”を合唱で歌いたいという事になったそうです。
  晴美さんは小野瀬先生からその話を聞き、演奏会の1ヶ月ほど前に女声3部合唱の譜面を書き上げました。この曲は2年生と3年生が歌う事になっていて、最初の練習の時これを聴いていた1年生が涙を流していた、という事を聞いて、私は彼女達の歌を聴いてみたい、この生徒達に会ってみたいと思いました。

  6月18日(日曜日)、川越市市民会館に、午後1時半開演の時間ぎりぎりに到着すると、会場は既に満席状態でした。
  演奏会は、4ステージ構成で、第1ステージは世界の歌が歌われました。入場チケットは航空券と変わり世界の旅へと出発します。生徒たちの明るい司会がとてもさわやかで、世界の歌の旅へひきこまれていきました。最初の歌声を聴いたその瞬間から、小野瀬先生のご指導されている合唱団らしい、清らかな雰囲気に包まれました。
  第1ステージ第2ステージの後「今日は父の日ですが、ここでは母の日にかえさせていただきます」という司会者の言葉で第3ステージが始まりました。曲の紹介の直後、司会者の「この会場に、この曲を作詞・作曲された高橋晴美さんがいらして下さっています。」という声に、隣に座っていらした晴美さんもびっくり…。会場がざわざわとなっている中を、晴美さんは立ち上がり、盛大な拍手がわきました。
  そしてKiroroの“未来へ”のあとに、いよいよ、女子高生の合唱による“母に贈るうた”が始まりました。「今、私の人生を振りかえってみれば・…」この詩を歌うには彼女たちはあまりにも若すぎはしないか、という私の危惧は演奏が始まると同時に消し飛んでしまいました。歌は年齢や人生経験や技術だけではない、ひとりひとりがどういう想いで歌っているかが大切なんだと、目頭が熱くなるのをこらえ切れず聴き終えました。

  21世紀を目前にして、高橋晴美さんの音楽が、新しい時代を担う若者達や、幅広い世代に受け入れられ、歌われ、愛されていく時代がやってきたように思います。川越女子高校のみなさん、ご指導して下さった小野瀬先生に、心から感謝申し上げます。
  第4ステージのミュージカル「オズの魔法使い」も、高校生らしいユーモアや工夫がたくさんあって、なかなか見ごたえのあるステージでした。時の経つのも忘れて、楽しませていただきました。
 最後にロビーで、写真を撮るときに、エネルギーのかたまりのような女子高校生に 囲まれて、笑顔が絶えなかった晴美さん…純粋さと清らかさを失わずに、力強さと豊 かさと優しさをプラスした永遠の女子高生のようでした。


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