3月31日〜4月6日、ポーランドのワルシャワにて、現地オーケストラの伴奏でレコーディングされました。その時のようすを、晴美さんの紀行文にて、みなさまご一緒にお楽しみ下さい。
今回は、その3です。
=4月5日=================
前日12:00に床についたが、夫の強烈ないびきで目が覚めると、まだ3:30。うとうとすると、またもや強烈ないびきがはじまり、結局そのまま眠れず6:00の起床となってしまった。(この次のレコーディングの時は、ツインではなくシングル2つにしようと思う。
眠いなんて言っている場合ではない! 今日は早朝からのレコーディング。しかも、3曲録りきらねばならない。その中の2曲は私が弾いてのレコーディングだ。朝食をとり、すぐフィルハーモニアへ行く。エンジニアのサーシンとアシスタントとあいさつを交わし、“ひとつ”からスタートする事を告げてステージに降りる。楽団員とあいさつを交わしながら、ステージ最前列中央のピアノの前に座った。
そして深く深呼吸をして、ホール全体をゆっくりと見回した。白くて高い天井、パイプオルガン、客席、ヨーロッパの古い伝統を感じさせる内装。この夏には修復工事に入ってしまうというから、おそらくこの姿を見るのは最後だろう。ショパンコンクールで使われる同じピアノで、先日アシュケナージが弾いたという同じピアノで、これから“ひとつ”を弾く。なんという幸せ。私は演奏前のひと時を思う存分味わった。
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