女声コーラスハルミング

親睦会のご感想

 晴美さんのシーボニア時代を知る栗田様から親睦会の感想を頂きましたのでご紹介致します。

晴美様 こんにちは!

 先日のネットワーク3周年記念親睦会、ほんとうに愉しいひとときを過ごさせていただきました。ありがとうございます。僕も様々な音楽会に行きますが、あんなに一体感があって、ほのぼのして、みんなで音楽を愛しているという集まりは、めったにありません。晴美さんを軸に、大きなうねりを感じさせられます。

 あの翌日、僕は所用があって大連(中国東北部)に向かい、10日ほどの予定で滞在しています。わりあいと暇な日々なのでこうして手紙も書かせてもらっていますが、頭に去来するのはあなたのネットワークのことと、一昔前のあなたのことです。

 

 思い返してみると、あなたが「シーボニア」に出演しておられて、僕はその音が聴きたくて足繁く通っていたのは、元号が昭和から平成に代わるか、またがっている頃でしょうか。ジャズのスタンダードを中心に、僕のリクエストもあって、若い晴美さんは次第にレパートリーを広げていきましたね。そのころから、あなたはピアノを弾くというより、ピアノで語り、歌う人でした。どんな歌い手よりも説得力が強いと思えてなりませんでしたよ。よく一緒していた山本雄三さんが、いつか急に顔をくしゃくしゃにして泣いたのを思い出します。僕らが大好きなホーギー・カーマイケルの「スカイラーク」を聴かせてもらっていたときです。(その雄三さんは1997年、他界してしまいましたが)

あれから、それこそ幾星霜。

 海外での活発な演奏をふくめ、高橋晴美という人は、みるみる成長していったんですね。送っていただく会報や音の便りにそれを知らされていました。

自作の「ひとつ」がシングルCDで世に出したあなたの第一弾というのでしょうか、それを聴かせてもらったときも、その後、続々と創作された曲を聴いたり、スコアーを見たりしていると、その素晴らしさに目をみはったものです。

 歌詞も旋律も、あなたは独特の世界を築いていたのですね。不思議に人の魂をゆさぶる何かが、そこに秘められている。それは高度の技量を使って、というより、いってみれば単純明快。だからこそメロディーも詩も美しいのです。聴く人の心にすんなりと入るのです。

今度は作詞・作曲・伴奏で終わらず、ご自分で歌い上げられた作品をCD化しましたね。その3曲を家に帰って何度も聴かせていただきながら、高橋晴美という音楽家は、なおも成長中、発展中という観がしました。語りかけるような、あの歌たち、すてきです。

これからがまた、楽しみです。

 何よりもあなたには素晴らしい歌の発表家や演奏者、それに組織を守り育てる人たちに囲まれているのですから。

 年寄りのたわごとみたいになりましたが、みなさまにもよろしく!

                           栗田拝

 

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